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Innerviewsにアップロードされたインタビューの翻訳です。
Allan Holdsworth
Harnessing momentum
by Anil Prasad
Copyright © 2008 Anil Prasad. All rights reserved.
新曲をバンドに提示するときは、どうやりとりするの?
弾いて聞かせるだけだよ。あるいは、録音してCDを渡すか、リハーサル中にプレイしてみせて、どういう展開にしたいのかについて提案する。基本的にはこれだけだね。ついこの間また録音し始めたんだけど、これがよいやり方みたいだね。Synthaxeで曲を書くのも好きなんだ。シーケンサーに直接録音出来て、プレイバックも出来るからね。今でもSynthaxeはちゃんと動作するよ。
すると、今でもSynthaxeをどこかでひっそり使ってるんだね?
それでも、スタジオでしか使わないよ。スタジオに置いてあるし。近々壊れるだろうから。
15年以上そう言ってるじゃない(笑)
確かに(笑)。持ち運びには向かないけど、今でも動作してるよ。
作曲する上での最大の難所と言えば?
最大の問題は、何かしたくて取りかかる[I’ll start out trying to do something]んだけど、その曲の和声[コード進行]でプレイするソロがどうなるのかは、全く考えないことなんだ。よく言われるんだ、「自分がプレイする曲を自分で書くなら巧く行くに違いないよね。自分がプレイしやすいように作れるんだから。」って。あいにく、そうじゃないんだ。たいてい、人の曲をプレイするより、自分の曲をプレイする方が手こずるんだ。これって意図せざる結果なんだよ。「単純な曲に出来る。進め、楽に生きよう。[Go ahead and make life easier for yourself.]」って言いながら取りかかることもあるにはあるんだけど、絶対そうはならないんだ。いつも曲は作っているうちにとんでもないものに変わっていって、普段通り、こんなややこしいコード進行に合わせてどうプレイすればいいかを考えることになるんだ。だから、簡単な曲を書くのは、諦めてるんだ。オレはただ、聞こえたとおりに音楽を流すだけ。必要なスケールの解明、ソロのプレイの仕方は、後の話だね。ちょっとした工程表を自分用に作るだけだな。[I make a little roadmap for myself and that’s pretty much it.]
曲の完成を見極める基準とは?[What yardstick do you use to determine when a piece is ready to go?]
「終わった」と思ったときだね。「これを聞かせる曲にしよう」ってアイディアはたくさんある[I have a lot of ideas where something is there]んだけど、完成にはほど遠いよ。だから、完全な円になるまで取り組むんだ。[So, I keep working on it until it makes a complete circle.]作曲は、二つの端を合わせるようなもの[It’s like putting two ends together.]なんだ。和声的には、解決感が出るまで作業する。転調が好きだから、同じプレイをしているように聞こえるときも、違うキーでプレイしてるんだ。Hard Hat Areaの“Tullio”でそういう転調を使ってるよ。作った中ではこれが一番長いコード・シーケンスだと思うよ。キーボード・ソロとギター・ソロのコード・シーケンスは同じなんだ。ほとんど繰り返しに聞こえるかもしれないけど、ちゃんと聞けば、キーボード・ソロはコード・シーケンスを1周しているだけだって分かるよ。これが、曲に自己完結させる例だね。曲全体が円のように思えるまで、プレイを続けるんだよ。[It’s an example of how I let something complete itself in that I keep playing until I feel the piece makes a whole circle.]
曲に対する意見として最も有意義なのは誰からのものなのかな?
一緒にプレイするメンツだね。一番近い立場にいるから。いつも聞くんだ、「間抜けに聞こえないかな?」って。たいてい率直な意見が帰ってくるよ。
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……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。