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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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こちらの本を読んでいます。



今回は「和音」について若干踏み込んだ話となりますが、所詮本論に先立つ、いわば凡例とも言いうる(恐らく少なくともクラシックにおいては)「一般的な」話に過ぎません。それでも、オイラのようなポピュラー独学程度の知識しかない者にとっては、これだけでも結構「へぇ」と驚く話が出てきます。

和音に関する話ですので、これまで見てきた範囲で関連する用語などについて、振り返っておきます。なお、現在読んでいる本は邦訳ですが、元々はフランス語です。

和音(accord)=三つ以上の音を同時に鳴らすこと。(p.14)

アラビア数字──通常の数字づけ。すなわちある和音で、実際に書かれた低音からかぞえての音程を示す(65、#6など)。(p.13)

それでは見ていきましょう。

譜例や本文を丹念に追っていくと、結構大変ですので(^◇^;) どうしようかな(^◇^;)

譜例と照らしてアラビア数字の使い方を確認するのは後回しにして、オイラのような中途半端なポピュラーの知識しかない者にとって、少なからず「へぇ」と驚く論点を、まずは一通り押さえてくことにしましょうか。というのは、ポピュラーでは「Ⅶをルートとするダイアトニック・コード」という考え方はごくごく当たり前のものですが、どうやらクラシックでは「Ⅶはバスであって根音(ルート)ではなく、根音は省略されたⅤである」と考えるようだからです。もちろん、「結果的にはどっちだって同じコードを認めるんじゃないか」と言ってしまえばそれまでですが、この違いこそが結構大切だとオイラは思うのです。

ポピュラーの起源と歴史など、おいらにはさっぱり分かりませんが、ポピュラーでもそれなりに五線譜を使います。他方、クラシックとポピュラーとで、同じ事柄を異なった形で説明していると言うことが分からなければ、それこそミュージシャンが背景としている脈絡によって言葉が通じない、と言うことも出てきます。他方、ポピュラーで通用している楽理が、クラシックの影響を一切受けず独自に成立したとは、到底考えられません。だったら、五線譜など使わず、よりポピュラーに都合のよい独自のノーテーションがとっくに開発されていて良いはずです。他方、映画音楽が典型でしょうが、クラシック系のストリングス・アンサンブルと、ポピュラー系のドラムやギターが共演するなんてことは、ごくごく当たり前の話。彼らがお互いにやり取りできないようでは、音楽監督の指示を理解することも出来ないでしょう。それが可能だと言うこと、恐らくプロの現場で活動なさっている方々は、両者の違いを理解しており、適宜置き換えて理解できていたり、言葉は分からなくても、譜面を見れば「ああ、あの話ね」と理解できるものと考えられます。むしろ、クラシックにおける楽理の中から、ポピュラーが必要とする分がある程度単純化されつつ抽出された結果、ポピュラー系の楽理が成立しているものの、必要とする範囲、そこからポピュラーならではの発展のさせ方、などなどといった点に差異があることから、ポピュラーにおける楽理本の書かれ方や同じ事柄の説明方法の違い、コード・ネームの書式といった細かな違いが出てくるものと思われます。

だったら、大本のクラシックを理解した方が、そういった違いをひっくるめて、それこそ「ああ、あの話ね」と理解するには手っ取り早いのではないか? その上で、モードの話を12音階などと対比させることで、より汎用性の高い形で理解出来るのではないか? とまぁ、こんな見通しです。ともかく。

同一音列上につくられる旋法のなかには、旋法中での役割の異なる度から出発しているにもかかわらず、同じ和音がつくられる。たとえば、ハ音を主音とする長旋法とイ音を主音とする旋律的短旋法下行形、あるいはイ音を主音とするイ旋法の場合がそうだし、また次の三旋法、つまりハ音を主音とするゲファルトの混合長旋法と、変ロ音を主音とする音響的長旋法、およびヘ音を主音とする旋律的短旋法上行形の場合もそうだ。(p.17)

オイラがここで注目するのは、「同じ和音」という言い回し。逐語的にポピュラー風に言い換えると「同じコード」となりそうですが、ここでの文脈から察するに、ここではむしろ「同じコード・クォリティ」の話をしているのでしょう。

「同一音列上につくられる旋法」というのは、ポピュラー的には、同一のキーからは7種のモードが取り出せるという話ですが、それを踏まえて「旋法中での役割の異なる度から出発しているにもかかわらず、同じ和音がつくられる」というのは、要するに
  • ドとファがルートのダイアトニック・コードのコード・クォリティはM7
  • レ、ミ、ラがルートのダイアトニック・コードのコード・クォリティはm7
という話でしょう。これを踏まえて、細かな言い回しに気を配ることで、クラシック特有の、ポピュラーとは異なる言葉遣い、発想の違いを読み取っていきましょう。

「旋法中での役割の異なる度」とはどういうことでしょう? 上で示した推測が正しければ、どうも「度」という概念は、階名の中身、「階名」という名詞が示す概念のことなのではないか? と言う気がしてきます。つまり、「旋法中での役割の異なる度から出発しているにもかかわらず、同じ和音がつくられる」という話は、コード・クォリティをM7の場合を例に取ると、
  • ドとファという階名で示される度は、同じ旋法に属しているが、役割が異なる
  • それでも、ドから3度堆積させたコード、ファから3度堆積させたコードは、どちらもコード・クォリティがM7となり、同じである
ということなのではないか? と思われます。

ポピュラーにおける「度」と言えば、「長2度」「短3度」と言ったインターバルの単位なのですが、このような言い回しから考えても、クラシックにおける「度」はポピュラーとは異なるように思われます。他方、本書では「度」が説明抜きで使われているため、あまりに当たり前過ぎる、自明な概念のようです。ともかく、以上の文脈から、暫定的に
  • 度: 階名が示す概念、役割
と捉えておきます。では、階名の概念、役割とは何なのか? 音名の概念は楽音なのですが、階名の概念は、パッと思いつく限りでは、異なる音列(キー)においても、共通する「何か」とでもいうしかなさげです。

たとえば、Key CのドはCですし、Key DのドはDです。音名はC, Dと異なりますが、階名はどちらもドですから、属しているキーは異なってはいても、ドの機能・概念は共通している、と言うことになるわけです。

ですが、改まって「階名の概念・役割とは何か?」と考えると、「そういえば説明のしようがないな」と当惑してしまうというのが、正直なところです。この当惑は、機能和声において想定されるコードの「機能」とは結局何なのか? と考えたときに覚える当惑と非常に似ています。それでも、機能和声で考えられる機能は、むしろ旋法(ポピュラー的にはスケール)の中で、コードのルートがどこに位置づけられるか? という話が大本にあるため、キーや音列を前提としたものではありません。どうも、音楽とはこうした基礎的な概念ほど説明に窮することが色々出てくるものなのかもしれません。
 
「ハ音を主音とする長旋法とイ音を主音とする旋律的短旋法下行形、あるいはイ音を主音とするイ旋法の場合がそうだ」について考えてみます。「ハ音を主音とする長旋法」は、ハ音すなわちCをトニックとするC maj.ですね。「イ音を主音とする旋律的短旋法下行形」は、結局イ音すなわちAをトニックとするナチュラル・マイナーです(旋律的短旋法自体は「メロディック」・マイナーですが、下行形ですからね)。「イ音を主音とするイ旋法」は、第2旋法、ポピュラーで言うエオリアンですから、要はA min.ですね。さて、C maj.、A min.が「そうだ」とは、どうなんだ?? もちろん、「旋法中での役割の異なる度から出発しているにもかかわらず、同じ和音がつくられる」ということです。C maj.とA min.は、オイラ流に言えば平行音階、一般的に言う平行調にすぎないので、全てのダイアトニック・コードが一致します。

「ハ音を主音とするゲファルトの混合長旋法と、変ロ音を主音とする音響的長旋法、およびヘ音を主音とする旋律的短旋法上行形の場合もそうだ」について。「ハ音を主音とするゲファルトの混合長旋法」とはCメロディック・マイナーのことで、旋法の中身はC D E F G Ab Bb。「変ロ音を主音とする音響的長旋法」はBbリディアン7thスケールですから、旋法の中身はBb C D E F G Ab。「ヘ音を主音とする旋律的短旋法上行形」とはFメロディック・マイナーですから、旋法の中身はF G Ab Bb C D E。これら3つは、音列としてはAbとBbが変化音、後は幹音(ナチュラル・ノート)ですから、同一ですね。当然、取り出されるダイアトニック・コードも全て合致しますね。

というわけで、ポピュラーの観点からは至極当たり前の話でしかありませんでしたが、この記述から「度」の中身はおぼろげに見当が付いたのは、収穫です。

追記: この記事に対してoptimaさんからコメントを頂きました! ありがとうございます≦(._.)≧

>日本語で「度」と呼ばれているものは「音程」と「音度」の二通りあります。
>音程は二音間の間隔、音度は主音からの音程でもって表された階名のようなものです。
>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B0%E5%AD%97%E4%BB%98%E3%81%8D%E4%BD%8E%E9%9F%B3
>度という言葉自体は"degree"の訳だと思いますが、fifth degreeと言えば音度の方
>(5度音)を意味し、音程の5度を表すことはないと思います。

「度」については、これで解決です。「音度は主音からの音程」、なるほど。

なお、お示し頂いたURLは「数字付き低音」というウィキペディアのエントリーですね。ここで扱っているアラビア数字の使い方が詳細に説明されていますね。助かります!

ともかく、ここから更に話が続きます。

したがって本書では、ひとつの音列にかんしては、たとえその音列上に多数の旋法が構成される場合にも、一組の和音を示すにとどめる。(p.17)

これもどうってことのない話ですね。C maj.のダイアトニック・コード一覧とA min.のダイアトニック・コードの一覧を別々に提示するのではなく、ひとまとめにしておく、ということです。

このような方針に従って、凡例として和音を示すに当たっての注意事項が示されます。

十三の和音の場合には、ひとつの音列にたいしてひとつの和音でじゅうぶんである。第1表の2と3にあげた七種の旋法(引用者註: 古典音楽の4旋法、及びロマン派及び近代音楽の3旋法のこと。前回の記事参照)は、けっきょく四種の音列にまとめられる(長旋法、リムスキーの和声的長旋法、和声的短旋法、旋律的短旋法上行形)。

「十三の和音」とは、ポピュラー的には13thコードに相当し、4声コードにテンション3つ、6thに当たる音がテンションだと13thに当たるので、要はスケール・ノートが全て使われたコード、と言うことになります。ですから、並べ替えによって旋法(こうして考えると、ポピュラーにおけるスケールとモードって、ホントに区別しづらいですね)自体は7種考えられるにしても、音列(キー)は同じと考えるなら、「ひとつの音列にたいしてひとつの和音でじゅうぶん」というのは、全くその通りですね。

「七種の旋法」が「けっきょく四種の音列にまとめられる」ことを確認しておきましょう。問題の「7種の旋法」とは、以下のようになります。
  • 長旋法(長音階)
  • 和声的短旋法(短音階)
  • 旋律的短旋法(短音階)上行形
  • 旋律的短旋法(短音階)下行形
  • リムスキーの和声的長旋法→ポピュラーの「ハーモニック・メジャー・スケール」
  • ゲファルトの混合長旋法→ポピュラーの「メロディック・メジャー・スケール」
  • 倍音列からとった《音響的》長旋法→ポピュラーの「リディアン7thスケール」
結局これら7種の旋法が「長旋法、リムスキーの和声的長旋法、和声的短旋法、旋律的短旋法上行形」の4種に集約される点を確認してみます。7種の旋法をKey Cで考えてみます。長旋法と旋律的短旋法(メロディック・マイナー)の下行形は、結局メジャー・スケールと中身が同じっていうのは、ポピュラーでもおなじみの話ですね。ですから、結局考えるべきは6種に絞られます。

  P1 m2 M2 m3 M3 P4 #4/b5 P5 #5/m6 M6/dim7 m7 M7
C maj. C   D   E F   G   A   B
A h.min. A   B C   D   E F     G#
A m.min. A   B C   D   E   F#   G#
C h.maj. C   D   E F   G Ab     B
C m.maj. C   D   E F   G Ab   Bb  
C Lyd.7th C   D   E   F# G   A Bb  

では、これら6種の旋法に、機械的に階名を割り当ててみます。階名での考え方に、「トライトーンはファ-シ」があります。何のことはありません、ファ・ソ・ラ・シは全音間隔なので、両端のファ-シのインターバルは三全音、すなわちトライトーン、と言うわけです。逆に、トライトーンを成す2音が見つかったら、それぞれをファ、シと読んで階名づけできる、というものです。東川清一の本から学んだ、最も役立っている考え方の一つがこれです。これを、上の6種の旋法に当てはめてみます。

  d   r   m f   s   l   t
C maj. C   D   E F   G   A   B
A h.min. C   D   E F     G# A   B
A m.min. A
B C
D
E
F#
G#
C h.maj. C   D   E F   G Ab     B
C m.maj. F
G Ab
Bb
C
D
E
C Lyd.7th G
A Bb
C
D
E
F#

こうして見ると、メロディック・マイナー、メロディック・メジャー、リディアン7thの3種は、ポピュラー的には言えば、お互いに同一スケールのモード、よってクラシック的には同じ音列の異なる旋法、と言えます。ですから、結局は4種の音列に集約されることになりますね。

なお、 「七種の旋法」が「けっきょく四種の音列にまとめられる」との言い回しから察するに、「音列」の中身が、オイラがこれまで解釈してきたような「キーの中身 」よりずっと広いようですね。

オイラの解釈は、主属の関係がまだ与えられていない音の集合、すなわちキー、と言うものだったのですが、キーの中身と言えば、トニックが定められていないドレミファソラシ、いわゆる幹音(ポピュラーでは「ナチュラル・トーン」と言われることが多いと思いますが、オイラに言わせれば飽くまで楽音の話であって、全音ホール・「トーン」のような音程の話ではないので、「ナチュラル・ノート」と言うべきだと思います)。ところが、上のようにまとめられた4種類が「音列」と言われており、長旋法以外は変化音を含んでいるわけですから、当然、音列の外延はキーよりも広いことになります。

そこで、以前確認した音列の定義を見直しておきます。

音列(échelle)=定められた一連の音。ただし、音と音との間に主属の関係がない(例、等分に調律された音列(échelle tempérée égale)〔つまり等分平均律のこと〕)。(p.14)

確かに、定義としては「 定められた一連の音 」としか言っていないので、キーと同一視するのは短絡的ですね。訂正します≦(._.)≧

すると、やはり長短のつかない「調」がキーであって、音列とは別物、と言うことになりますね。しかし、「定められた」というのも、「勝手に『こういう音列』と定めてしまっても良いのか?」って疑問が出てきますね。確かに「定められた」は受動態の言い方ですから、誰かが勝手に決めて良いと言っているのではなく、長年の慣習から音列として認められている、という意味合いのようにも思えます。他方で、勝手に定めた音列があったとして、音列の側から言えばそのように「定められた」ことになるわけですから、もう少ししっかりした定義が欲しいところ。ともかく、主属の関係が定められていない(トニックが限定されていない)音の集合が音列であり、その音列に属する音の中の一音をトニックと定めた場合(これに応じて、通常ならドミナントとサブドミナントも自動的に定まるだろうし)、それは旋法となり、その旋法をトニックから上行ないし下行に連続して並べたものが音階である、と言うことになりそうです。よって、キー(長短の別のない調)は音列の一種、ですね。

追記: やはりoptimaさんから、「調」についても有益なコメントを頂きました! ありがとうございます≦(._.)≧

> 調の意義はトニック音(主音)とトニック和音(主和音)を規定することだと思います。
> つまり、主音をCとするもの(ハ調)のうち、主和音がメジャーコードであるものが
> ハ長調、主和音がマイナーコードであるものがハ短調ですね。
> 音の集合(音列)が先にあってその中から主音を選ぶのではなく、主音が先にあって
> その「取り巻き」として旋法を選ぶという発想だと理解しています。

まず、ポピュラー一般ではなく、オイラが東川清一の本の受け売りで行っている言葉遣いが絡んでくるので、そこから。

クラシック的には音列と旋法の違いってことになりそうですが、オイラはキーとスケールを区別しています。キーは、それこそ「主属の関係のない音列」で、Key Cと言えばC D E F G A Bの集合、その中のどれがトニックとも定まっていない、と考えます。このKey CのCをトニックと定めればC maj.スケールですし、Aをトニックと定めればA min.スケール、と言うわけです。ポピュラー一般ではKey of C maj.なんて言い方がなされますが、オイラはこの語法は使っていません。東川清一は、このようなスケールから区別されたキーを表す用語として、中国の楽理用語から「均」を借りてきます。Key Cは、よって東川流に言うと「ハ均」とりなります。

当初オイラが『和声の歴史』で「ハ調」との言い回しを確認したとき、長短の区別のない「調」という概念があることに驚いたのですが、これって、結局は東川がいう「均」のことではないか?? と思ったわけです。

ですが、optimaさんのコメントからすると、トニックの音名が分かった段階で、長短のどちらかは未定の状態でとにかく「調」が定まり、トニック・コードの長短が分かった段階で、調の長短も確定する、ということになりますね。

頂いたコメントで特に重要なのが、

> 音の集合(音列)が先にあってその中から主音を選ぶのではなく、主音が先にあって
> その「取り巻き」として旋法を選ぶという発想だと理解しています。

という箇所。主音が先なんですね。ここをしっかり押さえておきます。

ありがとうございます≦(._.)≧

和音の話はまだ続きますが、今回はここまで。
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はじめまして
実は以前から時々読ませていただいていた者です。すばらしいblogだと思います!
お勉強の邪魔にならないように・・・と思って敬遠していたのですが
私の知るところを書かせてください。

調号が示すものが調(キー)であると考えると確かに「ハ調」という表現はおかしいんですが、
一般的には「調」という言葉は機能和声によって動的に定義されるものだと思います。
つまり、G7→C(またはCm)というコード進行とC音で終わるメロディがあれば、
途中のメロディがある程度長(短)旋法から外れていてもハ長(短)調であると言えます。
そもそも短調は音階(旋法)が3種類ありますので調号だけでは規定できません・・・。

調の意義はトニック音(主音)とトニック和音(主和音)を規定することだと思います。
つまり、主音をCとするもの(ハ調)のうち、主和音がメジャーコードであるものが
ハ長調、主和音がマイナーコードであるものがハ短調ですね。
音の集合(音列)が先にあってその中から主音を選ぶのではなく、主音が先にあって
その「取り巻き」として旋法を選ぶという発想だと理解しています。

ちなみに日本語で「度」と呼ばれているものは「音程」と「音度」の二通りあります。
音程は二音間の間隔、音度は主音からの音程でもって表された階名のようなものです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B0%E5%AD%97%E4%BB%98%E3%81%8D%E4%BD%8E%E9%9F%B3
度という言葉自体は"degree"の訳だと思いますが、fifth degreeと言えば音度の方
(5度音)を意味し、音程の5度を表すことはないと思います。
2009/04/19 03:01 optima EDIT
optimaさん、コメントありがとうございます!
「度」と「調」について、有益なコメントをありがとうございます。頂いたコメントは、記事本文に追記の上紹介させて頂きました。

度には音程と音度がある、というのは、ご指摘を受けて「そういえばそうだった」と思い出した事柄です。まさにこの音度の表記がポピュラーとクラシックでは異なり、ポピュラーでは長短を区別してマイナーにはフラットを付ける(たとえばbⅢ)のに対して、クラシックでは長短を区別しなかったと記憶しています(以前記事でも触れましたが、いわゆる「黄色い楽典」で読んだ気がします)。ここから、ポピュラーで使われている音度表記はなんなんだ? と思い、色々調べたところ、「ナッシュヴィル・ナンバリング・システム」と言うことが分かったのですが、そうと分かった段階で、どういう訳かこれがポピュラーにおける音度表記であると言うことをスッポリ忘れてしまっていました。

ご指摘で重要なことを思い出すことが出来ました。ありがとうございます。
2009/04/19 07:09 べぇす URL EDIT
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HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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