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ここしばらくextensionとはなんなのか? を問題にしてきました。"Just for the Curious"に説明抜きで使われている語で、日本語とは異なる用語法に基づいている可能性もありました。
日本語における楽理用語の確認の意味もあり、手元の本を確認していたところ、「付加音」という概念が登場しました。テンションとは区別されていたので、これがextensionに相当する用語なのかもしれません。これを詳しく見ていきましょう。参照する本は、こちら!
ここしばらくextensionとはなんなのか? を問題にしてきました。"Just for the Curious"に説明抜きで使われている語で、日本語とは異なる用語法に基づいている可能性もありました。
日本語における楽理用語の確認の意味もあり、手元の本を確認していたところ、「付加音」という概念が登場しました。テンションとは区別されていたので、これがextensionに相当する用語なのかもしれません。これを詳しく見ていきましょう。参照する本は、こちら!
『標準 ポピュラー・コード理論 改訂新版』(以下『ポピュラー・コード』と略)のp.24に「付加和音」と題された節があります。こちらに、付加音や付加和音の定義が記されています。
そして、付加和音に該当するものとしてセブンス・コード、シックス・コードなどの説明が続きます。このため、理論的な説明のためなんでしょうけど、トライアドを基本的なコードと考えているのようです。また、『ポピュラー・コード』ではトライアドにaugとdimを分類します。
蛇足ですが、dimに関して、p.23で次のような説明をしています。
ここで、オイラ個人の慣習との違いが出てくるので、今のうちに補足しておきます。オイラ個人は、dimと書いた場合はトライアドを示し、4声の場合はdim7と書きます。どうしてかというと、オイラがこれまで使ってきた譜面エディタPrintMusicやAllegroの場合、コード・ネームを記す際に、「コード・サフィックス」(コード・ネームのルートを除いた部分)というものを用いるのですが、これには『ポピュラー・コード』で述べられているような、Cm(b5)は入っていないのです。対して、m7(b5)やdim、dim7なら使えるんですけどね。こうした都合で、m(b5)は使いません。

オイラが現在使っているのはAllegro2007です。ともかく。
上のようなオイラの慣習に、『ポピュラー・コード』はp.25で難色を示しています。
どう紛らわしいのか? これは、5度の増減の処理に関わるので、後で改めて触れます。
では、テンションはどのように定義されるのか? 『ポピュラー・コード』にp.32にこうあります。
ここから読み取れるのは、
では、5thの増減はどう考えれば良いのか? 直接の答にはなりませんが、『ポピュラー・コード』のp.25に次のような記述があります。
セブンス・コードのトライアド部分がオーグメント・トライアドやディミニッシュ・トライアドの場合、これらへの7thの付加ではなく、メジャー・トライアドやマイナー・トライアドの5thの変化で対応します。
例えばCaug△7ではなくC△7(#5)「シー・メジャー・セブンス・シャープ・フィフス」、Cdim7ではなくCm7(b5)「シー・マイナー・セブンス・フラット・フィフス」です。
つまり、付加音とはトライアドに加わった音を示し、トライアドにはaugやdimも含まれるものの、augやdimへの付加音という考え方はしない、というわけです。よって、「CaugにM7を加える」と考えるのではなく、「CM7に含まれる5thが変化する」と考え、C△7(#5)と表記しよう、と言う訳です。同様に、「Cdimにm7を加える」と考えるのではなくて、「Cm7の5thが変化する」と考え、Cm7(b5)と表記しよう、と言う訳です。
ここから、dim7が紛らわしいという理由が分かります。dim7と書くと、dimにm7を付加したように見えるため、m7(b5)のことだと誤解しやすくなる、というわけです。
オイラに言わせれば、そもそもの原因はm7の付加を「7」で済ませていることにあるので、C7と書くくらいならCMm7と書くべきだと思うんですがね。実際、CmM7なら一般的に使ってるんだし。そうすれば、dim7もdimm7と書くことになるので、m7(b5)と勘違いすることもなくなるでしょうし、dimは飽くまでトライアドを示すことになります。まぁ、こればっかりは一人で勝手な文法を決めても仕方ないんですけどね。
むしろ、紛らわしいというのであれば、これでしょう。
お断りしておきますが、こんなコード・ネームは『ポピュラー・コード』では使われていません。それでも、こういう表記をたまに見かけます。個人的な意見ですが、これは全くとんちんかんな表記です。
まず、ディミニッシュ・セブンスを表すのに、これだったら使います。
そして、m7(b5)を「ハーフ・ディミニッシュ」とも呼んだ上で、次のようなコード表記もあります。
ですが、
この表記、実際に使う人がいるようなんですが、勘違いによる誤記としか、オイラには思えません。ディミニッシュ・セブンスは、外延だけならM6と同じです。ですから、「7」という表記がm7を示す以上、M6(=dim7)とm7との共存が含意されています。
蛇足はこのくらいにして。
5thの増減は、4声コードにおける5thの変化、オルタードとして捉える訳ですから、dimやaugへの付加とは考えないわけですね。すると、変化した5thは付加音ではなく、変化音なのでしょうか? ただ、変化音というか、オルタードは、一般にテンションの中でも変化したものを指すような気がします。
対して、"Just for the Curious"では、どうも5thの変化したものもextensionに数えているような雰囲気。参った。
しかし、こうして見ると、本や立場、国によって、用語の意味や使われ方にはやっぱり幅がありますね。困ったことです。
トライアドに付け加えられた音を付加音(付加音)、付加音を含む4音以上のコードを付加和音
そして、付加和音に該当するものとしてセブンス・コード、シックス・コードなどの説明が続きます。このため、理論的な説明のためなんでしょうけど、トライアドを基本的なコードと考えているのようです。また、『ポピュラー・コード』ではトライアドにaugとdimを分類します。
蛇足ですが、dimに関して、p.23で次のような説明をしています。
Cdimなら「シー・ディミニッシュ」と呼びます。これは4音のディミニッシュ・セブンス・コード(後述)も示し、あえて3音のディミニッシュ・トライアドであることを明記したい場合等マイナー・トライアドの変化として表記する場合があり、マイナー・トライアドの右肩に小さく(b5)あるいは-5を付記し、Cm(b5)なら「シー・マイナー・フラット・フィフス(−flatted 5th)」と呼びます(五線譜では紛らわしいので-5は勧められません)。
ここで、オイラ個人の慣習との違いが出てくるので、今のうちに補足しておきます。オイラ個人は、dimと書いた場合はトライアドを示し、4声の場合はdim7と書きます。どうしてかというと、オイラがこれまで使ってきた譜面エディタPrintMusicやAllegroの場合、コード・ネームを記す際に、「コード・サフィックス」(コード・ネームのルートを除いた部分)というものを用いるのですが、これには『ポピュラー・コード』で述べられているような、Cm(b5)は入っていないのです。対して、m7(b5)やdim、dim7なら使えるんですけどね。こうした都合で、m(b5)は使いません。




オイラが現在使っているのはAllegro2007です。ともかく。
上のようなオイラの慣習に、『ポピュラー・コード』はp.25で難色を示しています。
dim7も見かけますが一般的ではなくm7(b5)と紛らわしいので勧められません。
どう紛らわしいのか? これは、5度の増減の処理に関わるので、後で改めて触れます。
では、テンションはどのように定義されるのか? 『ポピュラー・コード』にp.32にこうあります。
一般的に9度以上の複音程で示される付加音ですが、書き方次第で1オクターブ内の場合もあります。
ここから読み取れるのは、
- テンションは、付加音の中でも9度以上のものを言う
- テンションが転回され、ルートから上行で見て1オクターブの範囲内に収まることもある
- ただし、転回されて分母に位置付けられる可能性までには言及されていない
では、5thの増減はどう考えれば良いのか? 直接の答にはなりませんが、『ポピュラー・コード』のp.25に次のような記述があります。
セブンス・コードのトライアド部分がオーグメント・トライアドやディミニッシュ・トライアドの場合、これらへの7thの付加ではなく、メジャー・トライアドやマイナー・トライアドの5thの変化で対応します。
例えばCaug△7ではなくC△7(#5)「シー・メジャー・セブンス・シャープ・フィフス」、Cdim7ではなくCm7(b5)「シー・マイナー・セブンス・フラット・フィフス」です。
つまり、付加音とはトライアドに加わった音を示し、トライアドにはaugやdimも含まれるものの、augやdimへの付加音という考え方はしない、というわけです。よって、「CaugにM7を加える」と考えるのではなく、「CM7に含まれる5thが変化する」と考え、C△7(#5)と表記しよう、と言う訳です。同様に、「Cdimにm7を加える」と考えるのではなくて、「Cm7の5thが変化する」と考え、Cm7(b5)と表記しよう、と言う訳です。
ここから、dim7が紛らわしいという理由が分かります。dim7と書くと、dimにm7を付加したように見えるため、m7(b5)のことだと誤解しやすくなる、というわけです。
オイラに言わせれば、そもそもの原因はm7の付加を「7」で済ませていることにあるので、C7と書くくらいならCMm7と書くべきだと思うんですがね。実際、CmM7なら一般的に使ってるんだし。そうすれば、dim7もdimm7と書くことになるので、m7(b5)と勘違いすることもなくなるでしょうし、dimは飽くまでトライアドを示すことになります。まぁ、こればっかりは一人で勝手な文法を決めても仕方ないんですけどね。
むしろ、紛らわしいというのであれば、これでしょう。
C○7
お断りしておきますが、こんなコード・ネームは『ポピュラー・コード』では使われていません。それでも、こういう表記をたまに見かけます。個人的な意見ですが、これは全くとんちんかんな表記です。
まず、ディミニッシュ・セブンスを表すのに、これだったら使います。
C○
そして、m7(b5)を「ハーフ・ディミニッシュ」とも呼んだ上で、次のようなコード表記もあります。
CΦ
ですが、
C○7
この表記、実際に使う人がいるようなんですが、勘違いによる誤記としか、オイラには思えません。ディミニッシュ・セブンスは、外延だけならM6と同じです。ですから、「7」という表記がm7を示す以上、M6(=dim7)とm7との共存が含意されています。
蛇足はこのくらいにして。
5thの増減は、4声コードにおける5thの変化、オルタードとして捉える訳ですから、dimやaugへの付加とは考えないわけですね。すると、変化した5thは付加音ではなく、変化音なのでしょうか? ただ、変化音というか、オルタードは、一般にテンションの中でも変化したものを指すような気がします。
対して、"Just for the Curious"では、どうも5thの変化したものもextensionに数えているような雰囲気。参った。
しかし、こうして見ると、本や立場、国によって、用語の意味や使われ方にはやっぱり幅がありますね。困ったことです。
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COMMENT
HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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