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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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現在読んでいるのはこの本です。



新しい練習問題に入ります。

p.20

★旋律が書かれています、それに下の三声を加えて、四部合唱を作る練習をしましょう。

ということで、p.20-21に7問あります。順に見ていきます。

旋律、つまりメロディが既にある状況で、どのような問題が出されるのか? に注目しつつ……

1.始めに根音が旋律の声部に出てくる形の練習です。
 

と言うことなのですが、この「始めに」ってどういう意味でしょうね? 事前にしつらえた旋律に三声を加える練習の「始めに」ということなら、この問題、つまり「1.」の問題を指して「始めに」と言っているのかもしれません。

旋律、すなわちメロデイを担う声部がどこなのかは説明がありませんが、その「旋律の声部」に根音、ルートが出てくる、とのことなので、ルートの連結によってメロディが形成されていることになりますね。ただ、これではバスとメロディによって平行8度が形成されてしまうことになります。となると、先に述べた「始めに」は、最初の小節におけるメロディがルートとたまたま一致している、というだけの話かもしれません。

小学5、6年以上向けとしては、随分曖昧で、むしろ不親切な言い回しのように思えます……。

20_1_1.jpgC maj.の脈絡で、ヘ音譜表の下にローマ数字があるので、あらかじめコード進行は指定されていることになります。全半4小節は4部合唱としてできあがっているので、まずはこの範囲を分析してみましょう。

1小節目。Ⅰ、つまりCが指定されており、バスとソプラノがCとなっています。メロディとバスで同じ音を奏でていることになります。ト音部だけ見ると、C/Eになっています。ソプラノのCからはタイが伸びていますね。

2小節目。Ⅳ、つまりFが指定されており、バスはルートと一致したFなのに対して、ソプラノは1小節目から伸びているタイの影響もあってCです。上で問題にした、問題文の「始めに」とは、「冒頭の小節では」といった意味だったようです。ともかく、CとFではコモン・ノートはCですから、コモン・ノートを同じ音高で連結する規則には適っていますね。ト音部だけ見れば、Fの基本形が使われています。

3小節目。Ⅴ、つまりGですね。2小節目はⅣすなわちFですから、コモン・ノートがありません。この場合、バスとソプラノを反進行させるのが規則です。バスはF→Gと順次上行してますから、ソプラノは下行させることになります。ト音部だけで見ると、G/Dの転回形が使われることで、ソプラノはC→Bと順次下行させられていますね。規則に適った処置です。

4小節目。Ⅰで、1小節目と同じ中身ですね。ただ、3-4小節はG→Cですから、Gがコモン・ノートってことになりますね。譜例、どうしてGをタイで繋いでないんだろう? これ、オイラが問題を書き写すときに間違えたんじゃなくて、最初からタイで繋がってないんですよ。うーん、やっぱり、コモン・ノートを同じ音高で連結するって規則は、同じ高さに置けばよいってことであって、タイで結ぶかどうかは、ライン、フレーズとしてどうあるべきか? という別な問題が関わってくるのかなぁ??

さて、いよいよ問題を解いていくことになります。まずは5小節目。2小節目と同じⅣですし、ソプラノも同じですから、2小節目の中身をそっくり流用すれば済むでしょう。続いて6小節目。1小節目、4小節目と同じⅠですし、ソプラノのCからはタイが伸びていますから、1小節目や4小節目と中身は同じで良いでしょう。

20_1_2.jpgここまでの作業を書き込んだ譜例を示しておきます。

残る2小節はへ音部にバスが記されていません。バスについては後回しにしておきます。最後の2小節はⅤ→Ⅰで、3-4小節と同じコードですし、ソプラノまで一致しています。少なくともト音部については3-4小節の中身をそのまま流用しておけばよいでしょう。

20_1_3.jpgだったらへ音部のバスも流用しておけば良さそうなものなのですが……なにか引っかけがありそうな気がする(^◇^;)

合唱、つまり声楽曲として考えるなら、バスとは言っても極端に低い音は〈歌いづらい〉ってことになるでしょうから、最後のCを他の箇所よりオクターブ下げるのは厳しいだろうなぁ。それでも、7小節目のGは、3小節目よりも下げて良さそうな気がするんですよね。別に何の根拠もないんですけど(^◇^;)

うろ覚えなんですが、ポピュラー系の何らかの楽理、あるいはもっと何か別なものだったかなぁ? グラヴィティ(重力)とか言って、一切の進行は上行よりは下行の方が好ましいもんだ、なんていう考え方があるようなんです。情報源が不確かなのですが、グラヴィティという考え方には確か2種類あって、これとは違うものとして、トニックないしトーナル・センターへ解決進行する傾向は「トーナル・グラヴィティ」と言って、一般的なグラヴィティからは一応区別されていたと思うんですが、何で読んだんだっけなぁ? この話(^◇^;)

ともかく、この下行が好ましいとするグラヴィティという考え方、オイラには感覚的にとてもしっくりくるんですよ。上行のラインやフレーズよりは、下行のものの方が作りやすいし、耳にも馴染むし、その傾向を植え付けておいて、下行すると見せかけて、上行はせずとも留まるだけで、結構「お?」と驚けたりするし。

そんなわけで、5-7小節のバスは下行させたいんですよね。合唱っていう縛りがなければ8小節目のCも下げちゃいたいし。ただ、どうなんだろうなぁ? グラヴィティの件がオイラの勘違いだとすれば、これは全くの無根拠、単なるオイラの好みってことになるので、合唱であることを踏まえて、最後のCは他の箇所と同じ音高にしておきましょう。

というわけで、オイラの回答はこうなります

20_1_4.jpgこれを、模範解答と比較すると……

ゲッ、上で述べたG←→C間のコモン・ノート、模範解答ではしっかりタイで繋がれています。問題の段階では繋がってなかったのに。ひでぇな、引っかけ問題か(T.T)

あと、7小節目のバスのGは、3小節目のGと同じ音高でした。うーむむむむ。。。

ともかく、『和声学入門』にある模範解答を示しておいて、今回はおしまいです。

20_1_5.jpg
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べぇす
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男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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