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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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現在読んでいるのはこの本です。



平行5度に関する疑問は解消していませんが、とりあえず先に進みます。p.19の練習問題がまだ一つ残っていたので、続けていきます。

p.19


どういう問題だったか? おさらいしておきましょう。

C maj.の脈絡で8小節分、ただし全て全音符が使われたベース・ラインがあります。これに併せて、ローマ数字が示すコードが、1小節目だけト音部に完全に書き込まれています。2小節目には音符が一つだけ書き込まれています。

この状態を見て、2小節目以降最後まで和音を書き込んで完成させろ、とまぁ、こういう問題です。


7.

19ex7_0.jpgで、こちらが今回の問題です。

C maj.の脈絡なので、冒頭のⅠは当然Cですね。ポピュラーではありませんから、トライアドです。へ音部がCとなっていますが、ト音部は低い方からG-E-Gとなっています。ト音部だけではコードとして飽和していませんね。

さて、すると、Gが重複されているので、2小節目で平行8度の禁則に触れないように注意する必要がありますね。

2小節目。Ⅳですから、Fですね。コード・ノートは低い方からF-A-Cです。コモン・ノートとなるCを同じ高さで繋ぐのが規則なのですが、1小節目がコレでは繋ぎようがありませんね。Cはへ音部にベース・ラインとして登場していますし、2小節目のへ音部はルートのFが来ていますから。

『和声学入門』においてそもそも説明されていた規則を、『和声学入門』の練習問題が破っておいてろくな解説も付いていないってのは、どーゆーことなんでしょうか? 今読んでる『和声学入門』は小学5、6年以上向けの本ですが、そういう子供なら適当にあしらっておけばよいとでも思ってるんでしょうか? 平行5度に関する問題といい、正直、読み進めていくうちにだんだん腹が立ってきています(^◇^;) イヤ、ホント。

まぁ、そういうヴォイシングなので、ここではコモン・ノートの連結は無理と諦めるしかないですね。

ともかく、コード・ノートを確認しましょう。

1小節目: C: C -E -G
2小節目: F: F -A - C

上でも述べたように、コモン・ノートのCは今回繋げませんので、近い音を滑らかに繋ぐって意味で、E→F、G→Aという声部進行になるようにすると良さそうに思えます。

ところが、1小節目にG-Gの完全8度がありますので、G→Aを作ってしまうと、平行8度が出来てしまいます。さて、どーしましょう?

19ex7_1.jpgこんな風にしてみました。どんなもんでしょう? 2小節目はト音部だけ見るとF/Aと言えますね。低い方からA -C - Fというヴォイシングです。実際のヴォイシングを低い方から並べて文字で書いてみると、こうなります。

1小節目: Ⅰ: C : G -E -G
2小節目: Ⅳ: F : A -C -F

ハイフンはマイナーの記号ではなくて、音の区切りです。譜例と対比すれば、書き方は見当付きますかね? ともかく、ソプラノはG→Fと順次下行、アルトはE→Cと段差はありますが、下行。テノールはG→Aと順次下行ですから、けっこう滑らかに繋がっていると思います。

3小節目。Ⅰですから1小節目と同じヴォイシングでも良いんでしょうけど、1小節目では、コモン・ノートが連結されていません。他方4小節目はⅤですから、Ⅰ Ⅳ Ⅰ Ⅴと5度上行・下行が繰り返されるので、やっぱりコモン・ノートは連結することで、なんてんだろうな? 動きの中軸というか、そういう音を据えておくべきなんだろうなぁ? だとするとFとCのコモン・ノートであるCはやっぱり連結させよう。

2小節目におけるCはテノールだったので、3小節目でコモン・ノートを繋ぐなら、Cはやはりテノールで受けるしかないですね。Cの残るコード・ノートはEとGなので、Eは2小節目のソプラノからの順次下行、Gは同じくテノールからの順次下行で受けると、滑らかですね。すると、3小節目のテノールはGとなります。

19ex7_2.jpgよって、4小節目ですが、ⅤはGですから、ルートがG。ト音部に基本形をそのまま置いて、テノールでコモン・ノートを受けるしかないですね。

5小節目。Cですから、4小節目のGとのコモン・ノートはGです。ト音部だけで見ればC/Gの形にすることで、やはりコモン・ノートをテノールで受ける。他声部は順次上行で繋げますから、こうなりますね。

19ex7_3.jpg6小節目。Ⅳですから2小節目と同じコードですが、同じヴォイシングで済むでしょうか? 5小節目のCと6小節目のFとでは、コモン・ノートはC。5小節目でCはアルトですから、6小節目でもアルトで受けることになります。

19ex7_4.jpgすると、当然別途ソプラノが必要になりますから、ト音部でFをルートとしたF -A -Cというヴォイシングは使えませんね。Fを上に転回してソプラノにすれば、E→Fと順次上行、テノールもG→Aと順次上行ですから、滑らかに連結できますね。

7小節目。Ⅴですから、6小節目のⅣとはコモン・ノートがありません。一応復習しておくと、

共通音の無い(Ⅳ-Ⅴ)場合は、ベース音と上の三声が反対の方向へ進む。

という規則があります。幸い6小節目のト音部だけを見るとF/Aなので、テノールはA。バスはⅣ→Ⅴと順次上行なのですから、7小節目のト音部はGを基本形で置けば、全て下行となります。すると、最後の8小節目のⅠは、7小節目からⅤ→Ⅰという動きになり、これは4-5小節目と同じ動きです。踏襲すれば済むでしょう。

19ex7_5.jpgというわけで、こうなります。模範解答と一致しましたので、こういう考え方で良いんですかね??


今回はここまで。

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べぇす
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男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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