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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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現在読んでいるのはこの本です。



「四声の連結」を終え、新しい単元に入ります。


p.22 ヘ長調の練習

これまで通り
  • トライアドに基づいて考える
ことになります。

念のため確認しておきますが、「主要三和音」の「三和音」は、「3つの和音」という意味ではなく、「トライアド」の意味です(^◇^;) 実は、オイラ自身がさっきまで勘違いしていたのです。p.22冒頭にこうありました。

ヘ長調の音階の各々の音の上に、三和音を作って、その主要三和音と副三和音を調べてみましょう。

これを読んで、主要三和音はトニック・コード、サブドミナント・コード、ドミナント・コードのことで良いとして、残る副和音は4つでは?? と一瞬戸惑ったんですよ。ただ、そもそも「三和音を作って」とあることから、「あ、そういうことか」と納得した次第(^◇^;)

「三音」が3rdのことですし、「三和音」も「3つの和音」でなく、トライアドのことですね(^◇^;)

ともかく。どーして「ヘ長調」なのか? これまで確認したC maj.のサブドミナント・スケールだからですね、きっと。p.25からは「ト長調の練習」も出てきますから。

しかし、正直言って、オイラが小中学生だった頃、主調だなんだって概念を学んだ記憶が全くないんですよね。もちろん、受験に関係ないとかいってまじめに勉強する気もなかった教科だったのは確か。授業には出てきたのにオイラの記憶にないだけなのかもしれません。

他方で、小学5年の時だったかなぁ? マイナー・スケールの変種を延々ピアニカで吹かされた記憶ならあるんですよね。正直言って、それなりに理屈っぽい話は小学でマイナー・スケールの変種がピークだったと記憶しています。他方、中学に入るとひたすら歌わされてばっかりでうんざりした記憶しかないですね。「あ」の音で歌うときは、手の人差し指・中指・薬指の三本を縦に揃えて、口に入るくらい開けろ、としつこく言われたもんです。後は、ピアニカは使わなくなったもののアルト・リコーダーは吹かされたな。ところが、理論的な話が出てきた記憶が全くないんですよ。うーん……

今時の小学校の指導要領がどうなっているのか、教科書の記述がどうなっているのかは分かりませんが、いくら『和声学入門』の方針が「むずかしい理屈は、ぬきにして」(p.3)だとしても、基本的な概念のおさらいくらいはしても罰が当たらないんじゃないでしょうか?

まぁいいや。

以前オイラなりにうだうだ考えたことを参照しつつ……元のキーの「シ」(階名・移動ド)にフラットを付けて「ファ」と読み替えると、サブドミナント・スケールが得られます。C maj.はKey Cにおけるメジャー・スケールです。Key Cにおける「シ」は「B」ですので、サブドミナント・キーに当たるKey Fでは「Bb」が「ファ」となります。ですから、調号はBの線にフラットがつきます。今回は、元のスケールがC maj.でしたので、このスケールにとってのサブドミナント・スケールはF maj.となります。

以上を踏まえると、F maj.における各階名に対応する音名は以下の通りです。

  d r m f s l t
F maj. F G A Bb C D E

よって、トライアドで考えることになりますが、ダイアトニック・コードとコード・ノートは以下のようになります。
  • F: F A C
  • Gm: G Bb D
  • Am: A C E
  • Bb: Bb D F
  • C: C E G
  • Dm: D F A
  • Edim: E G Bb
メジャー・スケールで考えてますから、ローマ数字や機能と主要三和音の対応はこうなります。
  • Ⅰ(T): F
  • Ⅳ(S): Bb
  • Ⅴ(D): C

さて、p.22にはこんな練習問題が登場します。

次のAとBで、同じ意味の説明を線で結んでください。

というわけで、A、Bそれぞれに1.から3.までの文が登場し、その意味が同じもの同士を線で結ばせようってことなんですが……。

ともかく、それぞれの文はこういうものです。

A
B
1. ヘ長調のⅠはハ長調のファ、ラ、ド
1. ヘ長調のⅤはハ長調のTです
2. ハ、ホ、トはヘ長調のDです
2. ハ長調のⅣはヘ長調のⅠです
3. ヘ長調のⅣは変ロとニとヘの和音
3. ハ長調のシの♭とレ、ファを重ねた和音はヘ長調のSです

Aの1が示していることを考えてみます。F maj.のⅠは、トライアドで考えるとF、A、Cからなりますが、これらの音名をC maj.における階名で言い換えれば、なるほどファ、ラ、ドですね。このことと同じ命題を示す文をBの中から選ぶわけですが……2.ですかね? C maj.におけるⅣはFですから。

Aの2。ハ、ホ、ト、つまりC、E、Gからなるコード、Cは、F maj.のドミナント・コード、と。これと同じことは……1.ですかね? へ長調のⅤ、つまりF maj.におけるドミナント・コードはCですから、これはC maj.のトニック・コードですね。

となると、残る3.同士が同じことを言ってることになるわけですが、確認しておきますか。Aの3。F maj.のⅣすなわちサブドミナント・コードのコード・ノートはBb、D、Fで、これらコード・ノートをC maj.における階名で言い換えると、シb、レ、ファですから……確かに同じことですね。

というわけで、
  • A1-B2
  • A2-B1
  • A3-B3
が答えですね。ハイ、模範解答と合っています。

こんな具合に、そもそも練習問題で音名と階名を区別して使っているのですが、その直後にこんなとんでもない話が出てきます。

移動ド式の読譜法になれている人が多いようですが、固定ド式でも差し支えありません。

階名と固定ド式を併用する場合、実質音名を示すドレミと、階名を示すドレミをどうやって区別するつもりなんでしょうか? 固定ドを使うなら使うで、そういう混乱が起こらなくて済むように、上のような練習問題など出すべきではないでしょうし、説明に階名を用いるべきでもないでしょう。むしろ、上のような練習問題が出されたからには、「音名と階名をちゃんと区別して使え」ってことを言いたかったんじゃないんでしょうか?? うーん……


今回はここまで。
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男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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