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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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 という訳で、五線譜読むのにヒーヒーいうオイラに
どこまで読みこなせるか分からないんですが
こちらを読んでみることにする


Structural Functions of Harmony

本論とは無関係に
オイラがどうしてこの本を読もうと思ったのか?
きっかけだけ触れておきます

割と最近なんですが
職場でもうじき夜勤が終わるという頃
文字通り終業時刻までの時間潰しに
何気なくネットを検索していたところ
ある方のブログがヒットしまして
ドミナント・コードの代理としてのbⅡに対して
適用可能なコード・スケールとしてミクソリディアンを使うのは
非常に乱暴だ、という話と
ではどうするのか? について
バルトークの中心軸システム、とかいう理論を援用するのか
何なのかよく分かりませんが(^^ゞ
要は以前このブログでも触れたスケールを導きまして
その方、坂本龍一からジャズ・フュージョンまで扱いつつ
携帯着メロを作ったりする仕事もするような方のようで
恐らく基本的にはポピュラーの方なんでしょうが
クラシックがちゃんと分かってる(何せバルトークですから)
そんな方のようなんですね

おいらは到底そんなレベルではないのですが
かつてポピュラー系の楽理本を読んだときは
サッパリ理解出来なかったのに
こちらを読んだら基本の基本がすっきり分かった
という経験があるものですから


だれも知らなかった楽典のはなし

案外下手にポピュラー系の理論書を読むより
バルトークの本を読んだ方がよく分かったりして??
なんてことを考えたわけです
あ、そのバルトークの本って、これですね


バルトークの作曲技法

ところが、これはかなりムズカシイ本らしくて
先にシェーンベルクを理解した方がよいって情報もあり
図書館でこちらを借りてみました


作曲の基礎技法

すると、シェーンベルクの独自概念とかで
「調域」って話が出てきて
結局これについては、冒頭に掲げた本参照
となってたもので
邦訳を読もうとしたら図書館にはなくて
どうも絶版らしいんだよね

邦訳だと当然音名も和名で
かえって分かりづらい、なんてことになりそう

じゃあ、いっそ英語で読んじまえっ

と言うことになったわけだが(^^ゞ

まぁ、語法なんかに関する注意もありそうだが
基本的には初版に対する編集した……
ハンフリー・サール、かな? 読み方は
この人の序言を読んどけば足りるかな?
ざっとこんな内容
  • 『和声の構造的機能』は「伝統的」和声に対するシェーンベルクの総まとめ
  • 編集はむしろ推敲(シェーンベルクの英文を読みやすくしつつ、考えは変えないように)
  • 一部補足で書き込んだ
  • 専門用語はやっぱり大変、シェーンベルクの用語に対応する慣用的な英語がないから
  • 英語で書いた以上読者は英米人だが、実は英米で慣習的音楽用語も随分隔たりがある
  • となると、シェーンベルクのタームをそのまま残すべきだろう(!!!)
  • なので、説明と慣用的な語句とはどう違うかについては、p.197の附録にまとめる
  • the Chart of Region には特に注意すること
  • こいつを徹底して理解しないと、後の記述は理解出来ないぞ
  • 後は、ドイツ語での慣習的な語法の話(大文字はメジャー、小文字はマイナー)
てなわけで、さっさと第1章へ!

 第1章は本のタイトルのまんま
中身はよく分からないんだけど
直訳すると

「和声の構造的機能」

機能和声はラモー以来ポピュラーでも
ケーデンス(有名なのはⅡ-Ⅴ-Ⅰ)に引き継がれる
ただ、機能を「構造的」と形容した上で
和声が構造的機能を備えている、となると
シェーンベルクが「何を」構造的だと考えたのか?
これを読み取らないといけないってことになるだろうな

ただ、冒頭は恐らくそんなにややこしいことは書かれていない
  • トライアド一つではharmonic meaningは限定されない
そりゃそうなんだが……
というのは、曲の出だしとか終わりだったら
ほぼ間違いなくトニックってことになるんだろうけど
曲の中からあるコードを一つ引っ張り出したら、ねぇ

というわけで、harmonic meaningってのは、それこそ「機能」だな
大げさなんだが、気になったので続きをちょいと引用
it may be the tonic of one tonality or one degree of several others.
ムズカシイ話は出てきてないんだけど
前半はよいとして、後半は「むむむ?」なんだよね、オイラは
itっていうのはポツンと取り出されたトライアドのこと
そいつが、ある調性におけるトニックかもしれない、ってのが前半
後半は「他の調性におけるある『度』かもしれない」という話

おいおい、度っていのうは音程の単位だろ?
あるいは、ダイアトニック・スケールを前提にしていれば
トニックを1度としたとき、他のスケール・ノート6音を
音度で名指すことも出来る
例えば、メジャー・スケールにおける階名でレに当たる音は
音度では「2度」と言うことも出来て、これは2音間の音程ではない
ただ、トライアドが、その「度」かもしれない、というのは
オイラの知識に照らすと「何のこっちゃ??」



ただ、後に続く話は単純だ
  • トライアドが更に付け加わればharmonic meaningは限定される
そりゃそうだ
ポピュラーでもドミナント・セブンス・コードを手がかりに
トニックを判断したりするからね

ただ、この後がちょいと不思議な話
A certain order promotes such a succession of cords to the function of a progression.
 
ここでいうorderって、コードの並べ方ってことでいいのかね??
だとすると、並べ方によってコードのsuccessionが促されて
progressionの機能になる、ってこと?

まぁ、トニックはどこにでも行けるけど
ドミナントはトニックへの解決が必要、だとか
そういう話でいいのか?

ただ、コード進行において、コードが機能を果たすんじゃないの?
「プログレッションの機能」って何だ??

と言うわけで、よくよく考えると
何を言っているのかがよく分からないのだが
シェーンベルク特有の言い回しもあるようだから
余り気にしないでおくか
ただ、オイラとしてはやっぱり「度」が気になるので
p.197を参照してみるとTABLE OF DEGREESってのがある
なんだ? 「度表」??
これ、region(「調域」って訳されるみたい)に関係するそうなので
詳しくはそこで確認することにしよう

すると、とりあえず問題になるのは
successionとprogressionがどう違うのか? だね

編集が入っている割には簡潔すぎて分からない英文が出てくるが
定義に関わりそうなので引用しておこう
A succession is aimless; a progression aims for a definite goal.  Whether such a goal may be reached depends on the continuation.  It might promote this aim; it might counteract it.
最後の文主語と目的語が同じitだけど
指示内容は違うんだろうなぁ??(^^ゞ
分かる人には明らかなのかね?

ともかく中身は
  • succesionには目的がない
  • progressionには明確なゴールがあって、そこを目指す
  • ゴールの有無は、コードの推移[the continuation]次第
  • 推移によっては目的が促される(ゴールが明確になる)
  • it might counteract it
うーん、こういう話の流れだと、主語のitは
the continuation、かな?
目的語のitは、aimなりgoalなり、かな?
だとして、「推移によってはゴールを相殺する」って
どゆこと??

なんか、細かいことがサッパリ分からないぞ
とんでもないものに手を出してしまったんだろうか???

えーい、ひるむな、読み進めるぞ
  • progressionには機能がある
  • その機能で、調性が確立されたり、否定されたりする
  • progressionは和声の組み合わせ[the combination of harmonies]によって構成される
  • 和声がどう組み合わされるかは、目的次第
  • あり得る目的はestablishment, modulation, transition, contrast, reaffirmation
まず、そもそも「和声」って言葉なんだけどね
平たく言えば、ポピュラーでいうコード進行が和声、なんだよな??
和声を組み合わせるってことは……
あるコード進行からある調性を見出すことが出来たとすると
それは一つの和声だ
となると、結局調性を複数組み合わせるって話???
なんか、言われていることをうまく想像出来ないんだよな。。。

ただ、目的を見ると、何となく分かった気もする
慣用訳は(クラシック用語だと尚更)オイラには分からないけど
establishmentはトニックに解決することで調性が明確になることだろうな
modulationは一般的に「転調」をいう言葉だったと記憶している
transitionは辞書によると音楽用語で「一時的転調」、借用ってところか?
contrastは対比ってところだろうけど、独自用語かな? 対旋律ではないよな、和声の話だし……
reaffirmationは、わざわざre-が付いてるんだから、転調先から主調に戻ることをいうのかな?

これって、やっぱりコードをどう繋いでどんな和声にするか?
という話だよな??
和声を組み合わせるんじゃなくて、コードを組み合わせて和声にする
そういう話だよな??

まぁ、コントラストのコードってのはよく分からないが
何かと対比するために何らかのコードを持ってくる、ということ?
何と対比するんだろう??
そんなわけで、contrastはよく分からないんだけど
他は何となく分かったってことで、次
  • コードのsuccessionには恐らく機能がない[may be functionless]
  • つまり、間違いようのない調性[an unmistakable tonality]を表現するわけでもないし、明確な推移[a definite continuation]が必要になるわけでもない
  • このようなsuccessionはdescriptive musicで繰り返し使われる
descriptive musicって何?
文字通りに考えれば「記述的音楽」だけど
音楽でもって何かを記述してるわけ??
「月光」「英雄」とか?? 連番でもなければ
タイトルはどの曲にも付いてるが……

さてしかし、continuationってどういう意味で使ってるんだろうな??
さっきオイラは、continuationはsuccsessionだったりprogressionだったりする
なんて感じに捉えていたんだが……
あ、そうか、それでいいのか
a definite continuationがprogressionなのであれば
それが必要にならないan indefinite continuationがsuccession
だったら、うん、continuationは「コードの推移」ってことでいいだろう
明確ならprogression
そうじゃなければsuccession
ふむふむ

ただ、descriptive musicってのはなんだろね??
実は、このdescriptive musicに繰り返し多用される
succsessionの譜例が6つあるんだけど……

譜例の検討はまた今度
って、これでまだ1ページ分も読めてねぇぇっっ
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べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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