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ホールズワースが「ディミニッシュ・ドミナント・スケール」を想定しているのは、明確な説明はありませんが、文脈から察するに
ドミナント機能というのは、ドミナント・コードが担うトニックへ進行する機能・役割のことで、いわゆる「Ⅱ-Ⅴ」の「Ⅴ」に当たるコードが発揮するものです。
この「Ⅴ」の代理として、ディミニッシュ・セブンス・コードを位置づけるとは、どういうことなのでしょうか?
- ディミニッシュ・セブンス・コードを取り出せるスケールを考えたい
- 取り出したディミニッシュ・セブンス・コードでドミナント機能を果たしたい
ドミナント機能というのは、ドミナント・コードが担うトニックへ進行する機能・役割のことで、いわゆる「Ⅱ-Ⅴ」の「Ⅴ」に当たるコードが発揮するものです。
この「Ⅴ」の代理として、ディミニッシュ・セブンス・コードを位置づけるとは、どういうことなのでしょうか?
ハーモニック・マイナー・スケールを前提にした場合、トニックは階名でラ、同様にドミナントはミです。ディミニッシュ・セブンス・コードが取り出せるルー トは導音のソ#ですから、ドミナントのミは導音の3度下となります。ですから、ドミナントのミから3度堆積で5音重ねたコードから、ルートを省略したもの が、ソ#をルートとしたディミニッシュ・セブンス・コードに他なりません。ここから、ディミニッシュ・セブンス・コードは、ドミナント機能を果たすことに なります。
よって、ディミニッシュ・セブンス・コードがドミナント機能を発揮する前提として、そもそもスケールがハーモニック・マイナー である必要がありますし、そのハーモニック・マイナーからディミニッシュ・セブンス・コードを取り出すスケールとしては、ハーモニック・マイナーをソ#か ら並べ替えたモードを想定する必要があります。
ホールズワースは、トニックがGの場合を例に説明していますから、ここではGハーモニック・マイナー・スケールを想定する必要があるはずですし、ここからディミニッシュ・セブンス・コードを取り出すとなると、導音のF#から並べたモードを考える必要があります。
ところが、ホールズワースがディミニッシュ・ドミナント・スケールとして紹介しているスケールは次のようなものです。
これは、以前確認したように、ホールズワースが「ドミナント・スケール」と呼んだものを変形して得られたものです。まず、どうしてこのドミナント・スケールを変形して良いのかが分かりません。
ドミナント・スケールを取り上げた際に繰り返し確認したのですが、ミクソリディアンは、メジャー・スケールをソから並べ替えた際に得られるモードです。これがドミナント・スケールとして扱えるのは、ソがメジャー・スケールにおけるドミナントだからです。
他方、本来マイナー・スケールにおけるドミナントはミですから、マイナー・スケール向けのドミナント・スケールは、ハーモニック・マイナーをミから並べたものであり、よってフリジアンのソをソ#に変化させたものです。
にもかかわらず、ホールズワースがミクソリディアンを長短同主調の双方に対するドミナント・スケールとして位置づけたのは、スケールそのものに重きがあるのではなく、そこからドミナント・セブンス・コードを取り出せることが重要だからです。ミクソリディアンからも、変形したフリジアンからもドミナント・セブンス・コードを取り出せる上に、どのスケールに依拠していようと、ドミナント・セブンス・コードにテンションを加えて得られるコードは同じです。
しかし、そのようなスケールとしての同一性に重きのなかったハズのミクソリディアンを変形しして、ディミニッシュ・ドミナント・スケールを導く理由が、どうしても分からないのです。
また、ディミニッシュ・セブンス・コードを取り出すスケールとしては、やはりハーモニック・マイナーをソ#から並べたものを想定するのが筋でしょう。ドミナント機能を果たすディミニッシュ・セブンス・コードを導くならなおさらです。
以上から、ホールズワースの記述がオイラには全く理解できません。
ホールズワースは何か勘違いしていたのでは? と考えたくもなるのですが、オイラが何か見落としているのかもしれないし……
引き続き、何か分かる方、コメントをお願いします。
よって、ディミニッシュ・セブンス・コードがドミナント機能を発揮する前提として、そもそもスケールがハーモニック・マイナー である必要がありますし、そのハーモニック・マイナーからディミニッシュ・セブンス・コードを取り出すスケールとしては、ハーモニック・マイナーをソ#か ら並べ替えたモードを想定する必要があります。
ホールズワースは、トニックがGの場合を例に説明していますから、ここではGハーモニック・マイナー・スケールを想定する必要があるはずですし、ここからディミニッシュ・セブンス・コードを取り出すとなると、導音のF#から並べたモードを考える必要があります。
P1 | m2 | M2 | m3 | M3 | P4 | #4/b5 | P5 | #5/m6 | M6/dim7 | m7 | M7 |
ソ# | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ | |||||
F# | G | A | Bb | C | D | Eb | |||||
b9 | 9 | #9 | b11 | 11 | #11 | b13 | 13 | #13 |
ところが、ホールズワースがディミニッシュ・ドミナント・スケールとして紹介しているスケールは次のようなものです。
P1 | m2 | M2 | m3 | M3 | P4 | #4/b5 | P5 | #5/m6 | M6/dim7 | m7 | M7 |
D | E | F | G | Ab | Bb | B | |||||
b9 | 9 | #9 | b11 | 11 | #11 | b13 | 13 | #13 |
これは、以前確認したように、ホールズワースが「ドミナント・スケール」と呼んだものを変形して得られたものです。まず、どうしてこのドミナント・スケールを変形して良いのかが分かりません。
ドミナント・スケールを取り上げた際に繰り返し確認したのですが、ミクソリディアンは、メジャー・スケールをソから並べ替えた際に得られるモードです。これがドミナント・スケールとして扱えるのは、ソがメジャー・スケールにおけるドミナントだからです。
他方、本来マイナー・スケールにおけるドミナントはミですから、マイナー・スケール向けのドミナント・スケールは、ハーモニック・マイナーをミから並べたものであり、よってフリジアンのソをソ#に変化させたものです。
にもかかわらず、ホールズワースがミクソリディアンを長短同主調の双方に対するドミナント・スケールとして位置づけたのは、スケールそのものに重きがあるのではなく、そこからドミナント・セブンス・コードを取り出せることが重要だからです。ミクソリディアンからも、変形したフリジアンからもドミナント・セブンス・コードを取り出せる上に、どのスケールに依拠していようと、ドミナント・セブンス・コードにテンションを加えて得られるコードは同じです。
しかし、そのようなスケールとしての同一性に重きのなかったハズのミクソリディアンを変形しして、ディミニッシュ・ドミナント・スケールを導く理由が、どうしても分からないのです。
また、ディミニッシュ・セブンス・コードを取り出すスケールとしては、やはりハーモニック・マイナーをソ#から並べたものを想定するのが筋でしょう。ドミナント機能を果たすディミニッシュ・セブンス・コードを導くならなおさらです。
以上から、ホールズワースの記述がオイラには全く理解できません。
ホールズワースは何か勘違いしていたのでは? と考えたくもなるのですが、オイラが何か見落としているのかもしれないし……
引き続き、何か分かる方、コメントをお願いします。
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COMMENT
HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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