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このブログはNinja Toolsのサービスで、アクセス解析の機能がある。このブログの読者がどこから来たのか、検索したならどういう単語やフレーズで検索したのか、なんてことが分かるようになっている。
アフィリエイトなどをする人ならこういったことも調べて、「だったらそういう言葉をたくさん使うようにしよう」とか考えるらしい。
ともかく、このブログについてそういった検索語を調べてみたら、フレーズとして「トニックとルートの違い」が用いられていた。
そこで、オイラが知っている限りでトニックとルートについて述べてみたい。
アフィリエイトなどをする人ならこういったことも調べて、「だったらそういう言葉をたくさん使うようにしよう」とか考えるらしい。
ともかく、このブログについてそういった検索語を調べてみたら、フレーズとして「トニックとルートの違い」が用いられていた。
そこで、オイラが知っている限りでトニックとルートについて述べてみたい。
トニックは、日本語訳が「主音」であり、この言葉はスケールを前提とした用語。
ちなみに、日本語で「全音階」とされる「ダイアトニック・スケール」の「ダイアトニック」を英英辞書で調べたところ、dia-tonicと分節されて、through toneとでも言った意味となるギリシア語が語源のようだ。ただ、そうだとしても結局語源の意味がよく分からない。
いずれにしても、トニックと言えば、並べて使われる言葉はドミナントやサブドミナント。それぞれ「属音」、「下属音」と訳される。トニックなどこれら3つの用語は、ダイアトニック・スケールの中の、ある特定の音を表す言葉なので、元々はコードとは無関係な言葉なんだと思う。本来はダイアトニック・スケールのすべてのピッチクラスの音には同様の名前があるようなのだが、今日的に生き残っているのはこの3語だけ、といってよいだろう。同列に並べてよいのかどうかに迷う用語に「導音」がある。
で、これらの言葉の意味なのだが、むしろ日本語訳で考えた方が分かりやすいと思う。
トニックに当たる「主音」だが、文字通り「主(あるじ)の音」と考えれば、「ハ長調」とスケールに名前を冠している音であるハ(決して「ド長調」ではない!!)、つまりCが主となっているスケール、ということになる。
既にポピュラー系の楽理に馴染んでいる人なら、「だったらGミクソリディアンのトニックはGなのか?」という疑問を抱くだろうし、オイラも疑問に思っていて、この辺りについて納得がいく説明を見かけたことがない。というのは、「Gミクソリディアン」を並べ替えると「Cイオニアン」となり、これをCメジャー・スケールと見なしてよいのであれば(少なくとも外延は一致する)、Cはトニック、Gはドミナントとなる。なのに、「GミクソリディアンのトニックはG」などと言ってしまってよいのか?? ホント、誰かこの点について教えてちょうだい!
ここで、ドミナントやサブドミナントの話を飛ばして(そもそもテーマでもないからね)、「ルート」について触れておく。
ルートは、日本語訳が「根音」で、文字通り「根の音」ということだ。コードは複数の音が同時になるわけだが、この根に当たる音から、さらに音が「生えて」コードになっている、とでも考えるのだろう。根は地中に伸びるものなので、あまりこの比喩を当てはめすぎない方がよいんだろうが……
このため、スケールにおけるトニックと、コードのルートが、外延として一致する場合は当然あるわけだが、全く概念としては別物だということがご理解頂けると思う。Cメジャー・スケールのトニックはCだし、このトニックをルートとするダイアトニック・コードCM7を構成すれば、この場合はトニックとルートがどちらも同じCということになる。だが、これはたまたま外延が一致しただけ。Cメジャー・スケールのスケール・ノートとしてDを取り上げてダイアトニック・コードを作ればDm7となるが、このコードのルートはDであり、スケールのトニックであるCとは当然異なる。トニックはスケールにおける音の位置づけに関する用語なのに対して、ルートはコードにおける音の位置づけに関する用語。そもそも使われる脈絡が異なるわけだ。なので、
「コードのトニック」「スケールのルート」
なんて言い回しは、端的に誤用。ただ、「スケールのルート」って言い回しは忘れた頃に見かけるので、言っちゃあなんだが、こういった概念に関してまともな解説がなされておらず、逆に、何となく言葉遣いから「だいたいこんなような意味なんだろう」と推測されるに任されているのだろう。オイラは個人的にこのような状況が好ましいとは思っていない。こんなことをしているから、オイラを含む素人は混乱するんだ。それでもオイラのように粘着質ならしぶとく調べるが、そうじゃない人は「適当でいいや」となるし、そういう人がさらにおかしな言葉遣いを広めることで、誤解と混乱がさらに拡大してしまうのだ。迷惑を被るのは、オイラを含めた初心者だ。
さて。ただし、Dm7が実はトニック・コードってこともあり得る。Dマイナー・スケールのトニックはDですからね。この場合は、やはりルートとトニックがどちらもDということになる。だが、くどいようだが、そもそもルートとトニックは異なる概念であり、たまたま同じ音になることがあるとしても、意味は全く異なる。ルートと言う場合はコードの話をしているし、トニックと言うからにはスケールの話をしているのだ。
ただ、ヤヤコシイ話がでてくる。
トニックをルートとしたコードをトニック・コードといい、日本語訳は「主和音」となるのだが、機能和声論に基づいたコード進行について話題としている場合、トニック・コード(トニックをルートとしたダイアトニック・コード)以外のコードを「トニック(・コード)」と呼ぶことがあるのだな(^^ゞ
この場合の「トニック」は、スケール・ノートの名前ではなく、コードが果たす「機能」を呼び表す用語で、ポピュラーではむしろこのようにコードの機能を表す用語として、トニック、ドミナント、サブドミナントの3語が使われることが多い(というか、ほとんど)。この脈絡では「導音」は登場しない(ただし、ドミナント・コードの代理コードの話には、導音が関わってはいる)。ただ、コードにおける「機能」とはそもそもなんなのかについてのまともな説明を、オイラは見たことがない。コード進行に関するほとんどの説明は「機能和声論」に基づいているのだが、肝心な「コードの機能とは結局なんなのか?」についてのまともな説明は、ホントに見かけない(ただし、どういうコードがトニックなのか? などといった外延における特徴については、オイラの知る限りでは唯一林知行が説明している)。せいぜい、「ドミナントは不安定だからトニックに行きたい」、といった漠然とした話が出てくればいい方だ。こうした説明抜きでツー・ファイブとか言われても、「へぇ、そうですか、だからなんなんですか??」としか思えないだろう(オイラ自身そうだった)。
困ったことに、こういった初歩の初歩に関わる概念の丁寧な説明は、クラシック系の入門書でしかなされておらず、ポピュラー系の入門書では、分かっている人が読むと納得できても、初心者が読むと端的に混乱しかねないような説明がかなり多い。特に、オイラを含め、必要なところだけ拾い読みしようとすると、結局よく分からないままで終わってしまうことが多々ある。かといって、それなりにしっかりした本になると、たいてい難しすぎて手が出せない。
オイラの場合、東川清一の本(クラシック系)を読むことで、基本中の基本の概念をやっとシステマティックに理解できて、そのおかげでポピュラー系の本を読んでも、だいたいどんな話なのかが分かるようになった。ただ、東川は階名(移動ド)で説明するので、階名がイヤな人にはお勧めできないよなぁ。。。
それでも、クラシック系の入門書(趣味人向けの教養程度のレベルで十分)を何か読むのは、やっぱり大切だと思う。言葉の意味が明確になるので、それだけでポピュラー系の本に書かれていることが相当分かりやすくなるから。
ちなみに、日本語で「全音階」とされる「ダイアトニック・スケール」の「ダイアトニック」を英英辞書で調べたところ、dia-tonicと分節されて、through toneとでも言った意味となるギリシア語が語源のようだ。ただ、そうだとしても結局語源の意味がよく分からない。
いずれにしても、トニックと言えば、並べて使われる言葉はドミナントやサブドミナント。それぞれ「属音」、「下属音」と訳される。トニックなどこれら3つの用語は、ダイアトニック・スケールの中の、ある特定の音を表す言葉なので、元々はコードとは無関係な言葉なんだと思う。本来はダイアトニック・スケールのすべてのピッチクラスの音には同様の名前があるようなのだが、今日的に生き残っているのはこの3語だけ、といってよいだろう。同列に並べてよいのかどうかに迷う用語に「導音」がある。
で、これらの言葉の意味なのだが、むしろ日本語訳で考えた方が分かりやすいと思う。
トニックに当たる「主音」だが、文字通り「主(あるじ)の音」と考えれば、「ハ長調」とスケールに名前を冠している音であるハ(決して「ド長調」ではない!!)、つまりCが主となっているスケール、ということになる。
既にポピュラー系の楽理に馴染んでいる人なら、「だったらGミクソリディアンのトニックはGなのか?」という疑問を抱くだろうし、オイラも疑問に思っていて、この辺りについて納得がいく説明を見かけたことがない。というのは、「Gミクソリディアン」を並べ替えると「Cイオニアン」となり、これをCメジャー・スケールと見なしてよいのであれば(少なくとも外延は一致する)、Cはトニック、Gはドミナントとなる。なのに、「GミクソリディアンのトニックはG」などと言ってしまってよいのか?? ホント、誰かこの点について教えてちょうだい!
ここで、ドミナントやサブドミナントの話を飛ばして(そもそもテーマでもないからね)、「ルート」について触れておく。
ルートは、日本語訳が「根音」で、文字通り「根の音」ということだ。コードは複数の音が同時になるわけだが、この根に当たる音から、さらに音が「生えて」コードになっている、とでも考えるのだろう。根は地中に伸びるものなので、あまりこの比喩を当てはめすぎない方がよいんだろうが……
このため、スケールにおけるトニックと、コードのルートが、外延として一致する場合は当然あるわけだが、全く概念としては別物だということがご理解頂けると思う。Cメジャー・スケールのトニックはCだし、このトニックをルートとするダイアトニック・コードCM7を構成すれば、この場合はトニックとルートがどちらも同じCということになる。だが、これはたまたま外延が一致しただけ。Cメジャー・スケールのスケール・ノートとしてDを取り上げてダイアトニック・コードを作ればDm7となるが、このコードのルートはDであり、スケールのトニックであるCとは当然異なる。トニックはスケールにおける音の位置づけに関する用語なのに対して、ルートはコードにおける音の位置づけに関する用語。そもそも使われる脈絡が異なるわけだ。なので、
「コードのトニック」「スケールのルート」
なんて言い回しは、端的に誤用。ただ、「スケールのルート」って言い回しは忘れた頃に見かけるので、言っちゃあなんだが、こういった概念に関してまともな解説がなされておらず、逆に、何となく言葉遣いから「だいたいこんなような意味なんだろう」と推測されるに任されているのだろう。オイラは個人的にこのような状況が好ましいとは思っていない。こんなことをしているから、オイラを含む素人は混乱するんだ。それでもオイラのように粘着質ならしぶとく調べるが、そうじゃない人は「適当でいいや」となるし、そういう人がさらにおかしな言葉遣いを広めることで、誤解と混乱がさらに拡大してしまうのだ。迷惑を被るのは、オイラを含めた初心者だ。
さて。ただし、Dm7が実はトニック・コードってこともあり得る。Dマイナー・スケールのトニックはDですからね。この場合は、やはりルートとトニックがどちらもDということになる。だが、くどいようだが、そもそもルートとトニックは異なる概念であり、たまたま同じ音になることがあるとしても、意味は全く異なる。ルートと言う場合はコードの話をしているし、トニックと言うからにはスケールの話をしているのだ。
ただ、ヤヤコシイ話がでてくる。
トニックをルートとしたコードをトニック・コードといい、日本語訳は「主和音」となるのだが、機能和声論に基づいたコード進行について話題としている場合、トニック・コード(トニックをルートとしたダイアトニック・コード)以外のコードを「トニック(・コード)」と呼ぶことがあるのだな(^^ゞ
この場合の「トニック」は、スケール・ノートの名前ではなく、コードが果たす「機能」を呼び表す用語で、ポピュラーではむしろこのようにコードの機能を表す用語として、トニック、ドミナント、サブドミナントの3語が使われることが多い(というか、ほとんど)。この脈絡では「導音」は登場しない(ただし、ドミナント・コードの代理コードの話には、導音が関わってはいる)。ただ、コードにおける「機能」とはそもそもなんなのかについてのまともな説明を、オイラは見たことがない。コード進行に関するほとんどの説明は「機能和声論」に基づいているのだが、肝心な「コードの機能とは結局なんなのか?」についてのまともな説明は、ホントに見かけない(ただし、どういうコードがトニックなのか? などといった外延における特徴については、オイラの知る限りでは唯一林知行が説明している)。せいぜい、「ドミナントは不安定だからトニックに行きたい」、といった漠然とした話が出てくればいい方だ。こうした説明抜きでツー・ファイブとか言われても、「へぇ、そうですか、だからなんなんですか??」としか思えないだろう(オイラ自身そうだった)。
困ったことに、こういった初歩の初歩に関わる概念の丁寧な説明は、クラシック系の入門書でしかなされておらず、ポピュラー系の入門書では、分かっている人が読むと納得できても、初心者が読むと端的に混乱しかねないような説明がかなり多い。特に、オイラを含め、必要なところだけ拾い読みしようとすると、結局よく分からないままで終わってしまうことが多々ある。かといって、それなりにしっかりした本になると、たいてい難しすぎて手が出せない。
オイラの場合、東川清一の本(クラシック系)を読むことで、基本中の基本の概念をやっとシステマティックに理解できて、そのおかげでポピュラー系の本を読んでも、だいたいどんな話なのかが分かるようになった。ただ、東川は階名(移動ド)で説明するので、階名がイヤな人にはお勧めできないよなぁ。。。
それでも、クラシック系の入門書(趣味人向けの教養程度のレベルで十分)を何か読むのは、やっぱり大切だと思う。言葉の意味が明確になるので、それだけでポピュラー系の本に書かれていることが相当分かりやすくなるから。
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COMMENT
HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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