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楽理本によってドミナント・コードに対するコード・スケールの説明の仕方が違いす。この違いを踏まえて、ドミナント・コードに対するコード・スケールについて考えてみます。さしあたり参照するのはこれら3冊です。
水野による、ドミナント・コードに加わったテンションに応じて「使える」(「使うことが必然的な」ではない)コード・スケールの説明を続けて見ていきます。
自宅のデスクトップで起動不良が生じたため、更新が途切れてしまいましたが、ぼちぼち再開します。
これまでのポイントを整理しておくと、
まぁ、スケールの由来・出所というものについても、どこまでたどれるのか、たどるべきなのかははっきりしないのですが、飽くまでオイラの勝手な考えとしては、
なので、鶏と卵のようなものですが、ドミナント・コードに対するコード・スケールについても、コードとスケールのどちらが先かは別にしても、両者に何らかの対応があると考えたくなりますし、
ところが、篠田が行っている説明が説明になっていなかったこと、林や水野はむしろ、上で述べたようなスケールとコードの関係は踏まえつつ、「なんなら独自にスケールを作って良い」とか「こういうスケールを使って良い」という説明になっています。
こうしたごちゃごちゃした状況がなぜ生じているのか?
ぶっちゃけ、ドミナントはトニックに解決したい! という「不安定さ」が求められているからには、きれいな、安定した音使いをする必要がない、安定を期待したくなるような不安定さが生まれるなら、なにやったっていい、という程度の話なのではないか?? という気もします(^◇^;)
ともかく、水野の説明がまだ続いています。とりあえず、これまで確認した水野の説明をまとめると、こうなります。
楽理本によってドミナント・コードに対するコード・スケールの説明の仕方が違いす。この違いを踏まえて、ドミナント・コードに対するコード・スケールについて考えてみます。さしあたり参照するのはこれら3冊です。
水野による、ドミナント・コードに加わったテンションに応じて「使える」(「使うことが必然的な」ではない)コード・スケールの説明を続けて見ていきます。
自宅のデスクトップで起動不良が生じたため、更新が途切れてしまいましたが、ぼちぼち再開します。
これまでのポイントを整理しておくと、
- 篠田は「違和感がなければ何でもOK」と言えばそれっきりだが、「スケールが導かれる・派生する必然性みたいなもの」はあるのだから、それに従ったスケールを使うと説得力がある、との立場。
- 林、水野も基本的にはコード・ノート以外の音(テンション・ノートに相当)を調性から補填するので、これはある種篠田が言う「必然性みたいなもの」に近いことを言っているのかもしれない。が……
- 林は、テンション・ノートを「欲しいサウンドになるように」設定することで、むしろ独自のコード・スケールを作ることを否定しない。
- 水野は、コードがテンション・コードの場合、コード・ノートやスケール・ノートとが一致するスケールは使える、とのスタンスで、テンションとスケールとの関わりを説明する。
- このため、オルタード・スケールについても、篠田的「必然性みたいなもの」により使うべき・使うのが必然、という場合があり得るとはせず(少なくともそういう説明はしない)、オルタード・スケールとテンションの(部分的)一致から、「使って良い」と説明するに留まる。
- 三者とも、オルタード・スケールがどこから導かれるのかについては、説明しない
まぁ、スケールの由来・出所というものについても、どこまでたどれるのか、たどるべきなのかははっきりしないのですが、飽くまでオイラの勝手な考えとしては、
- 公理として無前提に受け入れられるスケールは、ダイアトニック・スケール
なので、鶏と卵のようなものですが、ドミナント・コードに対するコード・スケールについても、コードとスケールのどちらが先かは別にしても、両者に何らかの対応があると考えたくなりますし、
- セブンス・コードに付加されたテンションと、前後の調性からスケールを構成
- 作りたいメロディを構成する音からスケールを判定し、適ったコードを選択
ところが、篠田が行っている説明が説明になっていなかったこと、林や水野はむしろ、上で述べたようなスケールとコードの関係は踏まえつつ、「なんなら独自にスケールを作って良い」とか「こういうスケールを使って良い」という説明になっています。
こうしたごちゃごちゃした状況がなぜ生じているのか?
ぶっちゃけ、ドミナントはトニックに解決したい! という「不安定さ」が求められているからには、きれいな、安定した音使いをする必要がない、安定を期待したくなるような不安定さが生まれるなら、なにやったっていい、という程度の話なのではないか?? という気もします(^◇^;)
ともかく、水野の説明がまだ続いています。とりあえず、これまで確認した水野の説明をまとめると、こうなります。
- 7(b9): コード・ノートでP1, M3, P5, m7、テンションでm2が埋まる→m2がマイナー・スケールを示唆するので(ハーモニック・メジャーの可能性もあるが、水野は言及せず)、ハーモニック・マイナー5thビロウ
- 7(#9): コード・ノートでP1, M3, P5, m7、テンションでm3が埋まる→用例がむしろトニックとしてなので、例外(ブルース系)
- 7(b5), 7(#11): コード・ノートで確実に埋まるのはP1, M3, m7、コード・ノートのオルタードか、テンションかは別にしても、b5と#11はエンハーモニック→完全にこれらと整合的なスケールは提示されず。部分的に一致するスケールとして、ホール・トーン・スケール、リディアン7thを提示。
- aug7, 7(b13): コード・ノートで確実に埋まるのはP1, M3, m7、コード・ノートのオルタードか、テンションかは別にしても、#5とb13はエンハーモニック→部分的に一致するスケールとして、ホール・トーン・スケールを提示。Ⅲ7にて使われる場合は、メジャー・スケールにおいては(水野による導き方とは異なるが外延は一致するので)メロディック・メジャー(ラとシがフラットする)をミから並べたもの、マイナー・スケールにおいては水野は言及していないが、ハーモニック・マイナーをドから並べたもの。
- 上記の内7(#9)以外の全てでオルタード・スケールが使える(部分的に一致するから??)
水野は、あと2つの事例を紹介するのですがそのうち一つは留保します。ディミニッシュに関わるからです。ディミニッシュ・コードがドミナント代理たり得るゆえんとの関わりから考えると、水野の説明は不可解で、林の説明はそもそも理解できず、篠田はそもそも説明していないため、オイラ自身困ってるんですよね(^◇^;) そのため、素人の頭でどこまで考えて、どういう点が分からないのか? について、いずれまとめることにして、今回は残る一つとなるコード・クォリティを確認しておきます。
7sus4
ルートは任意ですが、ドミナント・コードとして考えているので、そこは念頭に置いといて。
7ですからm7、sus4ですから3rdが長短どちらもないってことになります。すると、コード・ノートはこうなりますね。
使われる脈絡がメジャー・スケールだとP1(ルート)は、まぁ、裏とかの可能性もありますが、とりあえず穏当に考えればソ、同様にマイナー・スケールならミとなりますね。
sus4は、手前のコード・ノートを引き継ぐ(繋留する)ことで、本来使うべき3rdがP4に変化しています。すると、コードに登場しない3rdは、後続のコードで登場することで、P4が3rdに解決すると考えられます。このため、使われる脈絡(調性)自体が変化しない限りはメジャーなら素直にミクソリディアン、マイナーならフリジアンの変形を使えばよいと言うことになりそうです。
ところが水野は、メジャーに関してはミクソリディアンとしながら、マイナーについてはドリアンだと説明します。ドリアンはレ旋法です。マイナーだとP1はミです。なのにレ旋法とするのはなぜなのか? 水野の説明を見てみます(『水野式音楽理論解体新書 著者:水野正敏 ポピュラー音楽を学ぶ上で必要な理論体系の新機軸
』p.201)。P1がCの場合として説明されます。
この説明には、少なくともこの引用の範囲では説明されていない前提が潜んでいます。それは、マイナー・コードに対するコード・スケールとして、そもそもドリアンが一般的に使われる、というものです。
その上で、7sus4のP4をテンションの11と捉え、むしろそれが転回されていると考える。3rdは省略されていると考える。すると、このコードは単なるマイナー・セブンス・コードと解釈できる。だから、マイナー・コードに対するコード・スケールであるドリアンを使える。こういう発想です。
では、マイナー・コードではドリアンというのは、どーしてか???
読み落としかもしれませんが、水野は特に説明していないようです。
おいらも、改めて考えると説明できないんですが……合わせてプレイしてみると、違和感がないんですよね(^◇^;)
なので、篠田的に「必然性みたいなもの」を根拠にして説明しようすると困るんですが、違和感ないから多用されるってのが、やっぱり実情なんじゃないでしょうか?? それとも、理論的な説明がどこかでなされてるんでしょうか?
こう言うことがあるから「なにやったってええやん」と言いたくもなるし、オイラ自身昔はコード譜も読めずにプレイしてましたからね。
ともかく。水野は、このコード・クォリティについてはオルタード・スケールが使えるとは言ってないですね……
今回はここまで。
7sus4
ルートは任意ですが、ドミナント・コードとして考えているので、そこは念頭に置いといて。
7ですからm7、sus4ですから3rdが長短どちらもないってことになります。すると、コード・ノートはこうなりますね。
P1 | m2 | M2 | m3 | M3 | P4 | #4/b5 | P5 | #5/m6 | M6/dim7 | m7 | M7 |
○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
b9 | 9 | #9 | b11 | 11 | #11 | b13 | 13 | #13 |
使われる脈絡がメジャー・スケールだとP1(ルート)は、まぁ、裏とかの可能性もありますが、とりあえず穏当に考えればソ、同様にマイナー・スケールならミとなりますね。
P1 | m2 | M2 | m3 | M3 | P4 | #4/b5 | P5 | #5/m6 | M6/dim7 | m7 | M7 | |
chord | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
maj. | s | (lb) | l | t | d | r | m | f | ||||
min. | m | f | (f#) | (s) | s# | l | t | d | r | |||
b9 | 9 | #9 | b11 | 11 | #11 | b13 | 13 | #13 |
sus4は、手前のコード・ノートを引き継ぐ(繋留する)ことで、本来使うべき3rdがP4に変化しています。すると、コードに登場しない3rdは、後続のコードで登場することで、P4が3rdに解決すると考えられます。このため、使われる脈絡(調性)自体が変化しない限りはメジャーなら素直にミクソリディアン、マイナーならフリジアンの変形を使えばよいと言うことになりそうです。
ところが水野は、メジャーに関してはミクソリディアンとしながら、マイナーについてはドリアンだと説明します。ドリアンはレ旋法です。マイナーだとP1はミです。なのにレ旋法とするのはなぜなのか? 水野の説明を見てみます(『水野式音楽理論解体新書 著者:水野正敏 ポピュラー音楽を学ぶ上で必要な理論体系の新機軸
コードをm7,11thと捉えb3度を省いた転回形でsus4,7になったと解釈して、Cm7と同じドリアン・スケールを使用することです。ただ、このような考え方はこちら側の勝手な解釈であり、その解釈でのコードならばsus4,7とは記譜していないはずです。つまり、b3度を使用しないsus4というサウンドに乗じて、m7的ドリアン・スケールを適応させているという考え方です。
この説明には、少なくともこの引用の範囲では説明されていない前提が潜んでいます。それは、マイナー・コードに対するコード・スケールとして、そもそもドリアンが一般的に使われる、というものです。
その上で、7sus4のP4をテンションの11と捉え、むしろそれが転回されていると考える。3rdは省略されていると考える。すると、このコードは単なるマイナー・セブンス・コードと解釈できる。だから、マイナー・コードに対するコード・スケールであるドリアンを使える。こういう発想です。
では、マイナー・コードではドリアンというのは、どーしてか???
読み落としかもしれませんが、水野は特に説明していないようです。
おいらも、改めて考えると説明できないんですが……合わせてプレイしてみると、違和感がないんですよね(^◇^;)
なので、篠田的に「必然性みたいなもの」を根拠にして説明しようすると困るんですが、違和感ないから多用されるってのが、やっぱり実情なんじゃないでしょうか?? それとも、理論的な説明がどこかでなされてるんでしょうか?
こう言うことがあるから「なにやったってええやん」と言いたくもなるし、オイラ自身昔はコード譜も読めずにプレイしてましたからね。
ともかく。水野は、このコード・クォリティについてはオルタード・スケールが使えるとは言ってないですね……
今回はここまで。
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COMMENT
HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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