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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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こちらのノートです。

今回はGメジャー・スケール上に構成されるコードの続きで、リーディング・ノートが9のAのコード・シェイプを確認していきます。

ホールズワース特有の言葉遣いや、ホールズワースが必ずしも明示的には説明していないこともありますので、具体的なコード・シェイプ以前に、復習を兼ねてホールズワースの手法を振り返っておきます。
  • コード・シェイプ: 日本でいう「コード・フォーム」とほぼ一致するものの、ホールズワースは「コード・シェイプに合わせて指をformする」という言い回しをする。
  • リーディング・ノート: 英語のleading noteは日本語の「導音」に当たるが、ホールズワースは「コードのトップ・ノートによってなぞられるメロディ」の意味で使っており、どうやらホールズワースの方法論では、ブロック・コードでメロディをプレイする際は、メロディに当たるトップ・ノートを同一の弦で奏でる模様。
  • ファンダメンタル・ノート: 一般的に楽理用語では「トニック」に相当するものの、ホールズ・ワースはこのトニックをルートとするトニック・コードを機能和声の文脈では用いない。おそらく、機能和声とは独立していることを示すためにこの用語を使っている模様。
  • ルートとバス: ホールズワースの方法論では、スケールから構成されるコードのルートはすべてファンダメンタル・ノート(すなわちトニック)に固定される(ところが、今回例外が登場します……)。しかし、コードの最低音であるバスは、必ずしもルートとはならない。→コード・シェイプを表すコード・ネームは、変えた方が通りがよいかもしれない。
こんなわけで、どうやらあるメロディをブロック・コードを用いた「コード・ソロ」の手法でプレイするには、
  1. 何らかの方法で(調号を見るなどして)スケールを特定し、ファンダメンタル・ノートを固定する。
  2. メロディをトップ・ノートとし、かつファンダメンタル・ノートをルートとするコード・シェイプを連結する。
という方法をとることになりそうです。

このため、慣習的な「このコードはこのフォーム」には従わず、メロディに応じて柔軟にシェイプを「作り上げる」こととなり、その方法をホールズワースが示すコード・シェイプの例を通じて示唆しているようです。

そんなわけで、ここまでのところGメジャー・スケールを例に(よって、ファンダメンタル・ノートはG、すなわちバス音とは限らないものの、ルートはG)、メロディとしてプレイするリーディング・ノートに応じたコード・シェイプの例を確認したわけです。今回は、このリーディング・ノートがGから見た9、すなわちAの場合です。


Gメジャー・スケール

P1 m2 M2 m3 M3 P4 #4/b5 P5 #5/m6 M6/dim7 m7 M7
G   A   B C   D   E   F#
  b9 9 #9 b11 11 #11   b13 13 #13  


今回はリーディング・ノートがAですから、Gメジャー・スケールを暗示するGメジャー・トライアドにAを付加した、G(add9)を奏でるコード・シェイプのバリエーションが紹介されます。もっとも、ホールズワースはこのコードを「Gmaj9」と呼び表します(一般には、この表記だとコード・ノートにm7のFが加わりますが、スケール・ノートでもないですし、紛らわしいと思います)。ただ、コード・ノートの配列からは別なコート・ネームで呼んだ方が分かりやすかったり、G(add9)ではないコードも登場します。


G_A1.jpg
A




C

F# B E A
F#
  3 G C

D G
B


F# B

  5 A (D) G C E A

G B DからなるGメジャー・トライアドに、Aが〈上に〉付加されているのでG(add9)、5弦5フレットのDを付加すれば分母がDとなるのでG(add9)/Bとでもなりそうです。ちなにみ、このコードをAllegro2007でコード解析させたところ、Bm7(#5)/Dとなりました。


G_A2.JPG
A




C

F# B E A
F#
  3 G C

D G
B


F# B

  5 A (D) G C E A

Gから見たM6のEが2弦で加えられることで、P5のDが省かれているため(よって、5弦5フレットで補う選択もあり)、Gをルートとするにしても、強いて書けば「G6(add9) omit5」とでもなるのでしょうか?? Allegro2007のコード解析だとA9sus4/Dとなりました。


G_A3.jpg
A




C

F# B E A
F#
  3 G C

D G
B


(F#) B

  5 A D G C E A

ホールズワースはこれを「Gmaj7/9」と表記しています。ご覧の通り、これまで見てきたホールズワースの方法論に照らすと、ファンダメンタル・ノート、すなわちルートとなるGを押さえる指示がありません。これはどう解釈すべきでしょうか?

一般に、ルートとP5はコード・ノートから省略されやすいので、別にこれで構わない、という解釈が可能です。他方、オイラは、ホールズワースが示した図の誤植(p.11)で、実は6弦3フレットのGを、2弦3フレットのD共々バレで押さえるよう描くべきだったのではないか? と考えています。この場合は、4弦4フレットのF#を略せばG(add9)、押さえればGM9となるでしょう。

とりあえず図のように6弦3フレットのGを押さえないのであれば、F#も押さえることでBm7/F#、略すとBm7 omit5となります。


G_A4.jpg
A




C

F# B E A
F#
  3 G C

D G?
B


F# B

  5 A D G C E A

1弦3フレットのGを押さえる指示がなされているのですが、1弦5フレットのリーディング・ノートとぶつかります。バレで押さえる指示なのでしょうか?


G_A5.jpg
  5 A (D) G C E A
C






  7 B E A D F# B
D
C


G C
  9
F# B E


Allegro 2007のコード解析では判定できませんでしたが、G(add9)/Bです。5弦5フレットのDは3弦7フレットのDがあるので省略できると言うことでしょう。


G_A6.jpg
A




C

F# B E A
F#
  3 G C

D G
B


F# B

  5 A D G C E A


G_A7.jpg
  5 A D G C E A
C






  7 B E A D F# B

上の二つは、譜例を見るとEが入っているかどうかの違いしかないのですが、コード・シェイプはかなり違いますね。ちなみに、この二つのコード・シェイプは、12フレット上のポジションで押さえやすいものとして紹介されています。


G_A8.jpg
  3 G C

D G
B


F# B

  5 A D G C E A

Gから見たM6であるEが加わっていることから、ホールズワースはこれを「Gmaj6/9」と表記しています。


G_A9.JPG
  5 A D G C E A
C






  7 B E A D F# B
D
C


G C
  9
F# B E


G(add9)として紹介されている中では、こちらが唯一の基本形です。


今回はここまで。
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べぇす
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男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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