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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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現在読んでいるのはこの本です。



またちょいと間が空いてしまいました。

前回はp.17からの練習問題を解いています。

前回確認出来た注意点は、

「平行8度」の禁則と言っても、15度もNGだったので、恐らく何オクターブ離れていてもダメなのでは?

というものでした。こちらについては『和声学入門』に明示的な説明はありませんでしたので、ホントかどうかは分かりません。ただ、少なくとも練習問題においては15度も平行8度に該当するとしてはいました。

ここから類推すると、「平行5度」も、12度や、数オクターブ離れたものもNGとなるのではないか? と思われます。

p.17の練習問題は、まだ半分残っていますので、今回処理してしまいましょう。

p.17 続き

今回の問題は、2種類の譜例を見て、良い方には「○」を付けて、悪い方は直せ、と言うものです。問題の譜例を確認しましょう。

まずは1つ目。

ex1.jpgローマ数字とヘ音譜表を見ると、C maj.の単純な流れですね。ですから、ポピュラーで使うコード・ネームで記しておくと、C→F→G→Cという流れです。

CとFではコモン・ノートがC、GとCではGとなります。このコード進行では、それぞれのコモン・ノートがしっかり同じ音高で繋がれていますね。ⅣとⅤにはコモン・ノートがないものの、テノール(この譜例では、ト音譜表における最低音)が順次下行、ソプラノも順次下行しており、非常になめらかに繋がれています。バスがルートの連結で上行するのに対して、他の声部は下行しているので、ある種の反進行とも言えるんでしょうか? 全く問題なさげです。

ただし、飽くまで規則と照らして「間違いがない」という意味での「良い」(英語で言うとcorrect)ということであって、聞いて「良い」(good)かというと……うーん、オイラの耳には平凡にしか聞こえないです(^◇^;)

が、まぁ、練習問題への答えとしては、「○」ということになるでしょうか?

続いて2つ目。

ex2.jpg先の譜例と違う点はⅣにおいて、ソプラノとアルトがユニゾンしている点ですね。結論から言うとこれが悪いので、1つ目の譜例と同じように直せばよいことになるわけですが、ではどうしてこの譜例はダメなのか?

問題の箇所はⅠ→Ⅳというコモン・ノートがある場合の連結ですので、この場合に従うべき規則をおさらいしてみます。次の通りです。
  1. 共通音を結ぶ。
  2. その他の音は、出来るだけ近くへ。
  3. 音の流れ(進み方)に、平行八度や平行五度が出来ないようにする。
ソプラノはGからFへ順次下行しているので、つなぎ方は「出来るだけ近くへ」、滑らなものです。

では、つなぎ方ではなく、ヴォイシングに問題があるのでしょうか? C maj.におけるⅣですから、Fのトライアドです。コード・ノートは本来F A Cとなります。譜例を見ると、M3のAが省略されています。3rdは省略も重複もNGですから、この譜例ではAが欠落しているのがダメ、と言うことになります。

では、どう直せばよいのか? 最初の譜例に合わせて、ⅣのソプラノをⅠのソプラノから順次上行に当たるAにすればよいですね。


ただ……オイラ個人は、最初の譜例も大してよいとは思えないので、もちっとどうにかならないか? いじくってみました。こんなのどうでしょう?

trial.jpg譜面エディタなどに入力する際は、タイは付けない方が良いですね。和声学のテキストを読んでいるという脈絡では、タイは実際の奏法に関わる記号ではなく、「コモン・ノートを同じ音高に位置づけている」ことを示すだけのものですから。

一応、これまで確認出来た規則をはみ出すことはしていないつもりです。


今回はここまで。
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男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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