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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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オイラには馴染みのないクラシック系の語法を用いた、音楽史の本『和声の歴史』をオイラにどこまで読み解けるか? 非常に不安ですが(^◇^;) 行けるところまで行ってみます。



『和声の歴史』と言うくらいですから、そもそも「和声」とは何だ? と振り返ってみると、実は内実・意味がよく分からないんですよね(^◇^;)

個々の楽音(ジングル・ノート)が重なって和音(コード)になるってのはあまりに当たり前なんですが、じゃあ「和声(ハーモニー)」って何だ? と改めて考えてみると、オイラは「そういえば何だっけ?」と当惑してしまうんですよね。他方、機能和声的に説明が付くコード進行で、特にトニック・コードへ戻るパターンを「ケーデンス(クラシックでは「カデンツ」って言うんでしたっけ?)」と言うようですが、素朴に考えられる限りで、この程度であれ(かなり大雑把ながら)一応「こんなんじゃないかな?」という説明ができる用語・概念もあるにはあるんですよね。ところが、「和声」については、「ケーデスン」ほど専門的って感じがせず、ごくごく当たり前のように使っている割には、こんな素朴なレベルの説明すら出来ないんですよね。

そこで、まずは音楽用語としての専門的な定義以前に、日常的に音楽を話題にしたとき「和声」といった場合、どのような意味になるのか? について、まずは国語辞典のレベルで確認しておきましょう。専門的な定義は、もしかすると楽派や理論的立場によって、より厳密に・狭義に限定されているかもしれません。対して、日常的な語義は、だからこそ理論的に異なる立場であっても、恐らくは外すことが出来ない共通の基盤とでも言えそうな部分を抑えているのではないか? と思うからです。

楽天の辞書には、こんな語義が紹介されています。
 
わせい 1 【和声】
音楽で、和音を継続的に連ねたもの。また、その連ね方。特に、一定の法則(和声法)に基づく和音連結を指していう。ハーモニー。

すると、「和声」は「和音」が前提にあり、その和音が連なったものが和声であり、各楽派や理論による違いがあるとすれば、和声法、つまり和音の連ね方に関する説明の仕方や規則に見いだされるものとと考えてよいでしょう。

その上で「和声の歴史」と言うからには、当然「和音」成立以後でなければ問題に出来ないのでは? と言う気がします。

とりあえずこの程度の確認を踏まえて、まずは『和声の歴史』の目次を見てみましょう。

細かく見ていくときりがないので、章だけ見ていきます。

第1章 概論
第2章 音程から和音へ
第3章 和音から調性へ──ルネサンス期の和声(16~17世紀)
第4章 調性和声──平均律音楽の2世紀、拡大と綜合(18~19世紀)
第5章 飽和と超越
第6章 展望
 
極めて明快な目次ですね! 和音が形成されるところから確認し始めているし、「和声」同様明確な中身を言い当てるのが困難な「調性」の成立を押え、平均律を前提とした「調性和声」(どうやら「機能和声」を包含する、むしろ機能和声は調性和声を説明する理論的立場の一つ??)が確立、他方でその可能性がそれこそ「飽和」し、限界にぶつかり、そこを「超越」する形で12音階なりなんなりが出てくる、ということなんでしょう。

ポピュラー音楽は、よって恐らく第4章で扱われていることがらを理論化した楽理(恐らく一定の簡素化がなされているに違いない)を基礎としており、モードやリディクロなどといったジャズ系のムズカシイ話は、第5章の話と絡んでいるんじゃなかろうか? という見通しをたてられそうな気がしてきます。

その上で、第1章が「概論」となると、本全体の要約が紹介されているのでは?? と期待したくなります。

ところが、第1章を実際に見てみると、本全体を記述する際に用いる〈語法〉がクラシックにおける「ソルフェージュ」に基づくと断った上で、基本的な用語や語法を確認しているだけでした(^◇^;) むしろ、オイラに言わせれば「凡例」ってところですね。これが、ポピュラーでお馴染みのコード・ネームとは全く違うので、なかなか戸惑います(^◇^;) 「ソルフェージュ」そのものの解説書ではありませんから、説明が簡潔すぎてなんだかよく分からない部分もあります。

それでも、読んでいて「おおおっ」と驚く概念の説明も見られますし、ポピュラーに流用すればものすごく便利なのではないか? と思われる、なんというか、「書法」とでも言うのかな? そういったものも見られます。

そこで、次回は「第1章」に紹介されている用語をザッと見てみます。
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べぇす
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男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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