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元々、『スケールとモード』というカテゴリーを設けて、ドミナント・コード向けコード・スケールについてチマチマやっていたのは、Allan Holdsworthの教則本"Melody Chords for Guitar"に登場した「ディミニッシュ・ドミナント・スケール」がどこから出てきたのかを解明したかったから、でした。
前回までで、一応オイラなりにドミナント・コード向けコード・スケールについては確認したつもりなのですが、どうも依然すっきりしないところがあります。それこそ、当初はドミナント・コード向けコード・スケールの問題に直接取り組んでいたのですが、次第に近親キーとの関わり、平行音階を前提にした上での変化音の表記などなど、より根源的には「まるで分かっていない」という感覚がどんどん大きくなっていったのです。
しかも、肝心なディミニッシュ・ドミナント・スケールについてはやっぱり分からないままです。外延としては、ディミニッシュ・スケールのM7を省略しただけのものなのですが、このディミニッシュ・スケールの解釈自体、水野の本の記述を一応踏まえた上でケリは付けたものの、今ひとつしっくり来ないままです。
また、別なサイトでディミニッシュ・ドミナント・スケールの話を載せた際にコメントくださった方から、「モードの初歩だ」との指摘もありました。モード(フリジアンだなんだといったモードそのものではなく、モードを前提とした作編曲法、むしろ「モーダル・ライティング」とでも言うべきなんでしょう)については、正直言って、少なくとも理屈としては「なんだかよく分からない」ため、コメントに登場した本を読むことも考えたのですが、さしあたり日本語で読める楽理本を元に、ドミナント・コード向けコード・スケールの話をしたのには、それなりに訳があります。概念を整理したかったのです。
前回までで、一応オイラなりにドミナント・コード向けコード・スケールについては確認したつもりなのですが、どうも依然すっきりしないところがあります。それこそ、当初はドミナント・コード向けコード・スケールの問題に直接取り組んでいたのですが、次第に近親キーとの関わり、平行音階を前提にした上での変化音の表記などなど、より根源的には「まるで分かっていない」という感覚がどんどん大きくなっていったのです。
しかも、肝心なディミニッシュ・ドミナント・スケールについてはやっぱり分からないままです。外延としては、ディミニッシュ・スケールのM7を省略しただけのものなのですが、このディミニッシュ・スケールの解釈自体、水野の本の記述を一応踏まえた上でケリは付けたものの、今ひとつしっくり来ないままです。
また、別なサイトでディミニッシュ・ドミナント・スケールの話を載せた際にコメントくださった方から、「モードの初歩だ」との指摘もありました。モード(フリジアンだなんだといったモードそのものではなく、モードを前提とした作編曲法、むしろ「モーダル・ライティング」とでも言うべきなんでしょう)については、正直言って、少なくとも理屈としては「なんだかよく分からない」ため、コメントに登場した本を読むことも考えたのですが、さしあたり日本語で読める楽理本を元に、ドミナント・コード向けコード・スケールの話をしたのには、それなりに訳があります。概念を整理したかったのです。
それこそこのブログで繰り返し書きましたが、「調」と訳されるkeyだけではなく、トニック、ドミナント、サブドミナントと言った用語の意味も、スケー ル・ノートの名前だったり、コードの機能を表す名前だったりします。こういった概念の整理がマトモに出来ていないうちにモーダル・ライティングに関わる用語に触れても、「どうも話がよく分からない」「もしや用語の意味が違うのでは?」ということになりかねません。こうしたこともあって、ポピュラーでの語法について、オイラに言わせればむしろ混乱と思える状態を整理することで、モーダル・ライティング特有の語法が登場したとき、まさにそういう語法だと気づける程度に、こちらのモード「以前の」理解を深めておく必要を感じたわけです。
ですが、それこそ同じキーにおけるエンハーモニック も、平行音階のどちらなのか? によって書き方が変わってきそうだとか、自然倍音列に含まれる#11は、基音と位置づけられるルートから見たものなのであ れば、トニックとは無関係ではないか? などなど、結局よく分からないことが依然大きいままなのです。
他方、ジャズにおけるモードは、機能和声に基づくコード進行からの脱却を図って登場した手法とされていますし、これはクラシックにおけるロマン派や12音階の登場と対比されるかと思われます。また、ポピュラーにおける音楽理論の標準と思しきバークリー系の整理のされ方は、クラシックにおける楽理を実用本位で整理した部分も大きいであろうことを考えると、概念の整理をするならクラシックからやった方が、むしろ手っ取り早い気もします。
既 に12音やらモードやらと言った手法が使われた音楽を耳にしているオイラが、理屈が分からない状態で、模倣で音楽を作っただけでも、そういった技法や理屈 が多かれ少なかれ反映されたものになると思われます。だからこそ、機能和声に基づくケーデンスの話などは「だからどーした??」という感じで、理論としての有 り難みを必ずしも実感できません。このため、モードに関する議論に触れても、やはり理論としての有り難みを実感できないまま、他方、理論としての完結性、 一貫性という観点から、「そんなの理屈になってないじゃないか」で切って捨てたくなる面も多々あります。
だからこそ、クラシックにおいてどのように理論が形成、展開され、その成果がどのようにポピュラーに吸収されたかを理解することで、初めてモードの必然性はどこに求められるのか? と いったことが納得できるようになり、ディミニッシュ・ドミナント・スケールの話に戻ることが出来るのではないか? と考えています。
そのような観点にとって有効な資料はないか? と考えてみたのですが、色々調べてみた結果、これが良いのでは? と思っています。
図書館で借りて読んでみたところ、クラシックの知識がないオイラには非常に難解なのですが、スケールではなく、キーに相当する概念としての「調」を用いることで、たとえばKey Cのことを「ハ調」としているなど、読んでいてかなりびっくりした点もあります(他方、キーの中身を「音列」とも言うようですが、キーとキーの中身を区別する意味があるのかどうかは正直よく分かりません)。色々示唆に富む内容なので、改めて書店にこの本を注文しました。
そんなわけで、今後はこの『和声の歴史』の読書ノートを書いていこうと思います。オイラが知っている限りでのポピュラーの概念と渡りも付けつつ、分からないところは正直に分からないとした上で、改めて概念の整理を行い、今日の音楽を理論的に捉える際の立ち位置を明確にしたいと思います。その上でモーダル・ライティングに取り組めば、どのような概念が機能和声から引き継がれ、定義変更がなされた概念や、モーダル・ライティング固有の概念なども、明確に理解できるようになるものと、期待しています。
「実用的であること」を期待する方には、ですから全く役に立たない内容になるかとも思いますし、オイラの知識は小中学校の音楽の内容もきちっと分かっているわけではなく、その状態でポピュラー系の話を独学で部分的にかじっている程度ですから、色んな意味で中途半端な記事しか書けないとは思います。それでも、オイラのように、「ダイアトニック・スケールの『ダイアトニック』って結局何のことだ??」などなど、素朴に分からないことがあって、放置しておくのも気持ち悪い、と言う方にとっては、少しはご自分なりに考える際の参考にはなるのでは? と願っています。
そんなわけで、いつ"Melody Chord for Guitar"に戻れるのか、さっぱり見通しは立ちませんが(^◇^;) チマチマ更新していきたいと思います。
ですが、それこそ同じキーにおけるエンハーモニック も、平行音階のどちらなのか? によって書き方が変わってきそうだとか、自然倍音列に含まれる#11は、基音と位置づけられるルートから見たものなのであ れば、トニックとは無関係ではないか? などなど、結局よく分からないことが依然大きいままなのです。
他方、ジャズにおけるモードは、機能和声に基づくコード進行からの脱却を図って登場した手法とされていますし、これはクラシックにおけるロマン派や12音階の登場と対比されるかと思われます。また、ポピュラーにおける音楽理論の標準と思しきバークリー系の整理のされ方は、クラシックにおける楽理を実用本位で整理した部分も大きいであろうことを考えると、概念の整理をするならクラシックからやった方が、むしろ手っ取り早い気もします。
既 に12音やらモードやらと言った手法が使われた音楽を耳にしているオイラが、理屈が分からない状態で、模倣で音楽を作っただけでも、そういった技法や理屈 が多かれ少なかれ反映されたものになると思われます。だからこそ、機能和声に基づくケーデンスの話などは「だからどーした??」という感じで、理論としての有 り難みを必ずしも実感できません。このため、モードに関する議論に触れても、やはり理論としての有り難みを実感できないまま、他方、理論としての完結性、 一貫性という観点から、「そんなの理屈になってないじゃないか」で切って捨てたくなる面も多々あります。
だからこそ、クラシックにおいてどのように理論が形成、展開され、その成果がどのようにポピュラーに吸収されたかを理解することで、初めてモードの必然性はどこに求められるのか? と いったことが納得できるようになり、ディミニッシュ・ドミナント・スケールの話に戻ることが出来るのではないか? と考えています。
そのような観点にとって有効な資料はないか? と考えてみたのですが、色々調べてみた結果、これが良いのでは? と思っています。
図書館で借りて読んでみたところ、クラシックの知識がないオイラには非常に難解なのですが、スケールではなく、キーに相当する概念としての「調」を用いることで、たとえばKey Cのことを「ハ調」としているなど、読んでいてかなりびっくりした点もあります(他方、キーの中身を「音列」とも言うようですが、キーとキーの中身を区別する意味があるのかどうかは正直よく分かりません)。色々示唆に富む内容なので、改めて書店にこの本を注文しました。
そんなわけで、今後はこの『和声の歴史』の読書ノートを書いていこうと思います。オイラが知っている限りでのポピュラーの概念と渡りも付けつつ、分からないところは正直に分からないとした上で、改めて概念の整理を行い、今日の音楽を理論的に捉える際の立ち位置を明確にしたいと思います。その上でモーダル・ライティングに取り組めば、どのような概念が機能和声から引き継がれ、定義変更がなされた概念や、モーダル・ライティング固有の概念なども、明確に理解できるようになるものと、期待しています。
「実用的であること」を期待する方には、ですから全く役に立たない内容になるかとも思いますし、オイラの知識は小中学校の音楽の内容もきちっと分かっているわけではなく、その状態でポピュラー系の話を独学で部分的にかじっている程度ですから、色んな意味で中途半端な記事しか書けないとは思います。それでも、オイラのように、「ダイアトニック・スケールの『ダイアトニック』って結局何のことだ??」などなど、素朴に分からないことがあって、放置しておくのも気持ち悪い、と言う方にとっては、少しはご自分なりに考える際の参考にはなるのでは? と願っています。
そんなわけで、いつ"Melody Chord for Guitar"に戻れるのか、さっぱり見通しは立ちませんが(^◇^;) チマチマ更新していきたいと思います。
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COMMENT
HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
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