×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
先日から読んでいる『和声の歴史』だが、オイラにソルフェージュの下地がないため、譜例や語法だけで結構戸惑っている。また、過去に黄色い楽典を読んだときの記憶を呼び起こしてみると、『和声の歴史』で使われる「旋法」のような、なんてんだろな? ポピュラーと露骨に違うと思しき用語法が使われていた覚えが全くないのだな。東川清一の語法についても、「均」以外のほとんどは、ポピュラーで使われている言葉の日本語訳だった気が。。。すると、やはりクラシックでも「どの国の手法や伝統に準拠するか?」で言葉遣いや概念同士の関連づけ、理論構築のあり方などに違いがあるのかもしれない??
というわけで、『和声の歴史』がフランス人の著者によって書かれていることから、フランス系のソルフージュを扱った本で、基礎的なことを一通り押さえた方が良さそうな気がしてきました。で、図書館の蔵書を検索してみたりもしたのですが、やはりほとんどが幼児教育のための素材だったり、むしろ音楽教師向けの指導方法に関する本だったり。
そういえば、そもそも「ソルフェージュ」って、英語で相当するのが「ソルファ」で、どっちにしても階名(ないしイタリア語音名)のソとファから成り立っているようだし、ほぼ同義語だと思うんですが、英語の別な表現である「ソルミゼーション」に至ってはソとミが組み合わされていることからしても、要は譜面を見て的確な音名なり階名で、適切に歌う訓練であって、語学に例えると基本的な文字(五十音やアルファベット)を覚えて、音読したり書き取りしたり、というものみたいです。こんなのって、理屈「以前」ですから、仕方がない。「仕方がない」というのは、日本人が日本語文法について「係り結びの法則」だの「副詞の呼応」だのって事柄を理解する以前に、そもそも日本語を使えてますよね? 同じような感覚で、楽典や楽理なんぞ知らなくても、とりあえず五線譜見て読んだりプレイしたりが出来るようになるってのが、どうやらソルフェージュの目的なんじゃないか? って気がするんですよね。だとすると、理屈以前の話に理屈を求めること自体おかしい、と言うことにもなりそうです。
他方、たとえば英語教育について「文法偏重」を批判して「コミュニカティヴな能力育成」が謳われるようになって随分経ちますが、そういった立場が主張する方法で教育を受けたと思しき若い世代の人がペラペラ英語を読み書きしているところって、見たことないんですよね。オイラ自身の経験から言って、学校英語の文法が〈理論〉として十分とは到底言えないにしても、一切の理屈がないよりはあった方が遙かにマシで、少なくとも構文を分析して理解出来ない箇所の品詞や文法的な役割(主語、動詞、目的語、補語、副詞句)を推測して、辞書を引く際に語尾などをどうすればよいか? などなどといったことについては、結局学校で習った文法が下地になければ、話にならないんですよね。そういう意味では、ソルフェージュ自体が訓練目的で理屈以前だとしても、それは「学校文法は知っていてもチョムスキーの生成文法を知らない」のと同じようなもので、色んな理論的立場の違いを確認するための前提となる語法が従っている理屈という意味では、ソルフェージュにも十分な理屈は内在していて、その理屈を英語の学校文法並みに説明することは可能なはず、とオイラには思えてなりません。そういうソルフェージュに内在する理屈を説明している本、あって不思議はないと思うし、そう言う理屈を「リトミックならこういう訓練の仕方を提唱する」「トニック・ソルファなら」「コダーイ・メソッドなら」……と色んな流派が自らの優位を主張するんなら、とても話の構図が分かりやすいんですけどね。英語だって、忘れた頃に新たな理屈が提唱されますが、結局は「学校文法ではこう処理するのを、新たにこう捉えた方が分かりやすくないか?」という類で、読者には学校文法が前提として要求されてるしね。学校文法は、中学生や高校生向けの学習参考書で、とりあえず誰でも確認出来る。ソルフェージュと各種理論(というより手法?)も同じような関係なら、ソルフェージュを修得する訓練とは別に、ソルフェージュ自体の内在的な理屈を説明する本があって不思議はないと思うんだけどな。
そんなわけで、図書館の蔵書を検索しても見つからないんじゃ、やっぱり思い切って本を買って読んでみるしかないだろうってことで、アマゾンを検索してみました。音大受験向けの参考書なんかだと専門的すぎるだろうし、下手に学術的なものはなおさら読みこなせない。かといって幼児教育向けのものはオイラの目的には役立たない。何かないか???
──と探していて、なんとなくよさげに思えたのがこちら。
表紙の拡大画像を見ると、カタカナのタイトルの下にフランス語(だよね??)が見える(冠詞? のdeは、MÉTHODEのDEとリエゾン? するのかな?)。レビューは1件だけですが、その評価は非常に高いし、副題が「読譜・リズム・視唱」となっているのも興味深い。以前、連桁の書き方ってどうすればよいのか? という疑問を述べたこともあるんですが、そういうごくごく基本的なことも押さえられそうだし。
というわけで、中身が分からないまま(そこらの書店の店頭には、置いてなさそうなので)注文しちゃいました(^◇^;) 届いたら、ザッと目を通して、『和声の歴史』を読む際に、事典的に活用できればいいんですけどね。
というわけで、『和声の歴史』がフランス人の著者によって書かれていることから、フランス系のソルフージュを扱った本で、基礎的なことを一通り押さえた方が良さそうな気がしてきました。で、図書館の蔵書を検索してみたりもしたのですが、やはりほとんどが幼児教育のための素材だったり、むしろ音楽教師向けの指導方法に関する本だったり。
そういえば、そもそも「ソルフェージュ」って、英語で相当するのが「ソルファ」で、どっちにしても階名(ないしイタリア語音名)のソとファから成り立っているようだし、ほぼ同義語だと思うんですが、英語の別な表現である「ソルミゼーション」に至ってはソとミが組み合わされていることからしても、要は譜面を見て的確な音名なり階名で、適切に歌う訓練であって、語学に例えると基本的な文字(五十音やアルファベット)を覚えて、音読したり書き取りしたり、というものみたいです。こんなのって、理屈「以前」ですから、仕方がない。「仕方がない」というのは、日本人が日本語文法について「係り結びの法則」だの「副詞の呼応」だのって事柄を理解する以前に、そもそも日本語を使えてますよね? 同じような感覚で、楽典や楽理なんぞ知らなくても、とりあえず五線譜見て読んだりプレイしたりが出来るようになるってのが、どうやらソルフェージュの目的なんじゃないか? って気がするんですよね。だとすると、理屈以前の話に理屈を求めること自体おかしい、と言うことにもなりそうです。
他方、たとえば英語教育について「文法偏重」を批判して「コミュニカティヴな能力育成」が謳われるようになって随分経ちますが、そういった立場が主張する方法で教育を受けたと思しき若い世代の人がペラペラ英語を読み書きしているところって、見たことないんですよね。オイラ自身の経験から言って、学校英語の文法が〈理論〉として十分とは到底言えないにしても、一切の理屈がないよりはあった方が遙かにマシで、少なくとも構文を分析して理解出来ない箇所の品詞や文法的な役割(主語、動詞、目的語、補語、副詞句)を推測して、辞書を引く際に語尾などをどうすればよいか? などなどといったことについては、結局学校で習った文法が下地になければ、話にならないんですよね。そういう意味では、ソルフェージュ自体が訓練目的で理屈以前だとしても、それは「学校文法は知っていてもチョムスキーの生成文法を知らない」のと同じようなもので、色んな理論的立場の違いを確認するための前提となる語法が従っている理屈という意味では、ソルフェージュにも十分な理屈は内在していて、その理屈を英語の学校文法並みに説明することは可能なはず、とオイラには思えてなりません。そういうソルフェージュに内在する理屈を説明している本、あって不思議はないと思うし、そう言う理屈を「リトミックならこういう訓練の仕方を提唱する」「トニック・ソルファなら」「コダーイ・メソッドなら」……と色んな流派が自らの優位を主張するんなら、とても話の構図が分かりやすいんですけどね。英語だって、忘れた頃に新たな理屈が提唱されますが、結局は「学校文法ではこう処理するのを、新たにこう捉えた方が分かりやすくないか?」という類で、読者には学校文法が前提として要求されてるしね。学校文法は、中学生や高校生向けの学習参考書で、とりあえず誰でも確認出来る。ソルフェージュと各種理論(というより手法?)も同じような関係なら、ソルフェージュを修得する訓練とは別に、ソルフェージュ自体の内在的な理屈を説明する本があって不思議はないと思うんだけどな。
そんなわけで、図書館の蔵書を検索しても見つからないんじゃ、やっぱり思い切って本を買って読んでみるしかないだろうってことで、アマゾンを検索してみました。音大受験向けの参考書なんかだと専門的すぎるだろうし、下手に学術的なものはなおさら読みこなせない。かといって幼児教育向けのものはオイラの目的には役立たない。何かないか???
──と探していて、なんとなくよさげに思えたのがこちら。
表紙の拡大画像を見ると、カタカナのタイトルの下にフランス語(だよね??)が見える(冠詞? のdeは、MÉTHODEのDEとリエゾン? するのかな?)。レビューは1件だけですが、その評価は非常に高いし、副題が「読譜・リズム・視唱」となっているのも興味深い。以前、連桁の書き方ってどうすればよいのか? という疑問を述べたこともあるんですが、そういうごくごく基本的なことも押さえられそうだし。
というわけで、中身が分からないまま(そこらの書店の店頭には、置いてなさそうなので)注文しちゃいました(^◇^;) 届いたら、ザッと目を通して、『和声の歴史』を読む際に、事典的に活用できればいいんですけどね。
PR
COMMENT
HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
忍者解析
クリック募金
Amazon.co.jp
最新記事
(03/12)
(03/07)
(03/07)
(01/27)
(01/25)
ブログ内検索
最新TB
画像を食べちゃうひつじパーツ