忍者ブログ
楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

You Tubeで偶然 Don Grolnick "Pools"のオリジナルを聴いたので
以前買った譜面と付き合わせてみたのだが、うーむむむ



元の譜面をスキャンして紹介するのはマズい気がするのであれだが
うーん、シンプルすぎて分からない点や、謎の指示書きがあって
戸惑っているのだが、それよりなにより、コードが凄い

オイラは楽理に疎いので以前何冊か買って読んだのだが
(もちろんポピュラー系)
結局よく分からないってこともあり、むしろクラシックの
初歩の初歩……の初歩を扱ったこちらを読んで



一番基本的なところが実に良く分かったことと
譜面を読んで移動ドで視唱出来るわけではないのだが
理屈っぽいことを考えるには断然階名が便利だと
骨身に染みて理解出来た

その後、ポピュラー系の本を読むときは
ナッシュヴィル・ナンバリング・システムでなされている説明を
階名に読み替えてようやく記述が理解出来た部分もある
まぁ、依然よく分からない部分もたんまりあるのだが……

ともかく、そういった経験もあることから
なまじっか一般人に実用本位で説明したポピュラー系楽理本は
かえって理屈が説明になっていなかったりして訳が分からないので
そう言った部分を補うかのようにクラシック系の地味でウザイ理屈を
むしろ丁寧に確認しないと、ますますポピュラー系楽理本を
単体で読んだって理解出来ない、と確信するようになった

そんなこともあって一時期読もうとした本もあるのだが
敷居が高かったようで途中で分からない言い回しが出てきて
確認するために思いっきり初歩の本に手を出したら
「習うより慣れろ」的で説明がむしろないなどの問題もあり
そうこうするうちに組んでいたバンドが自然消滅して
自分の生活の中で音楽の占める割合も減っていたため
いつの間にか楽理関係のことも考えなくなっていたのだが
先日"Pools"のオリジナルを聴いたのをきっかけに
買ったきりまともに読んでいなかった譜面を読んで
コードが「???」となった

"Pools"の譜面はピアノ向けリードシートの体裁なのだが
音源と付き合わせると右手の行はサックスによるメロディ
左手の行はエレキ・ベースのベース・ラインが記されている

さっきまで左右逆に書いてたぜ
直したかったがUbuntuを使ってたのでWinで起動し直し
ブログ・サービスは是非Linuxにも対応してくれっっっ

調号に何も記されていないのでKeyCだが
C maj. なのかA min. なのかはよく分からない
あるいは、モード手法か何かで書いているので
調号を記していないだけなのか??

ともかく、KeyC に当てはまる平行調に矛盾しない
コード・ノート一覧を用意してから、冒頭のコード・ネームを見た

A13 b9
b5

ともかく、「13」とあるからにはテンションは9thから13thまで3音乗り
コード・ノートの4音と合わせて7音からなる訳だから
コード・スケールのノート全部でコードになってしまっている訳だ
Mもmも記されていないのでドミナント7thが使われているものの
b5とb9の注釈もあるのでコード・ノートはこうなる(ハズ、ってゆーか思う)

  P1 m2 M2 m3 M3 P4 #4/b5 P5 #5/m6 M6/dim7 m7 M7
A13(b5b9) A Bb     C# D D#     F# G  
    b9 9 #9 b11 11 #11   b13 13 #13  

一応音名の書き方について補足
コード・スケールの体裁にするならD#はEbと書くべきなのかもしれないのだが
(というのも、4thがDなら、2度上の5thはEないしその派生音だろうから)
実はこのコード、アウフタクトされた音に記されたもので
この後に続くコードがAm系なので、Amがトニック・コード
よって調もA min.と仮定したため
これとの関連で音名を定めたのだな
なので変化記号の付いた各音は

Bb: 下属調の特徴音
F#: 属調の特徴音
C#: 同主長調のM3
D#: 属短調の導音(ソ#)

と解釈した次第

こういう問題もあるので五線紙での変化記号の使い方について
調べたくて色々本を調べたものの
五線紙の読み書きは初心者向けの本にしか載っていなくて
難しい本は読者が五線紙の読み書きを知っている前提され
結局なんの情報もないのだ
そういうところこそ知りたいのだよ、識者諸君
読者のニーズをもっと汲んでくれ給え

ともかく、こう見るとやたら半音で隣り合う音が多い
当然コードとして考えればアヴァイド・ノートが気になる
11thのDはコード・ノートのM3と必然的にぶつかる

ただ、アヴォイド・ノートがなぜアヴォイド・ノートなのか
その理屈がよく分からないってのがホンネ
だって、メジャー・セブンスのコード
あ、クラシック流だと長七の和音のことだが
7thを下に転回すればルートもアヴォイドになってしまうように
転回次第でどーにでもなりそうなものだし
そういう問題じゃないからピッチクラスで問題にするなら
そもそもの理屈の説明が欲しいところだが
オイラは見かけたことがない
このモードからコードを作る場合、これがアヴォイド
というタイプの例示だけ、理屈抜き、というのがほとんど
こんな説明、どこが理論だ? ちっとも理論的じゃない!
ピッチクラスで考えればC#, D, D#と3音半音で並ぶ
他方で、実はこの箇所のメロディがF#なので
13thをトップ・ノートに配置したブロック・コードとして
ヴォイシングしなければならない
となると、コード・スケールに照らしてその半音上のGは
メロディより低くするため下に転回することになるわけだが
すると見かけ上はむしろ、Gがコード・ノート、F#がアヴォイド
なんてことにならないか??
というわけで

ヴォイシングをどーするんだろう??

とかなり悩んでしまった
まぁ、バンドをやってたときは自分のパートしか基本気にしてなかったので
こんなことを考えたことも滅多になかったからなぁ

まぁ、ただ、上記のようにD#をEbと見なせば
コード・スケールとしての体裁が整うので
単純に3度堆積させることも出来なくはない
そうするとF#は自ずとトップ・ノート、めでたしめでたし???


さて、厄介なのはこれだけではない
この後二つのコードが続くのだが、これまた厄介なのだ

Am9sus
Am9sus/D

単純な転回ではない気がするのだ
というか……

mがあるので3rdがマイナーであることは明白
ではsusは何を意味する??
一般には3rdを4thにするって意味合いのハズだが

だって、普通susって言ったらsus4でしょ??
実はsus2ってのも理屈の上ではあるらしいんだが
オイラそんなコード・ネーム見たことねーし
どっちにしろ、3rd「の代わりに」2ndないし4thが
手前のコード・ノートから繋留されることで使われるってのが
susの基本だろうから
コード・ノートに3rdは存在しないハズ
 
だったらなぜ3rdが存在する??

と言うわけで、まずこれが分からないのだが
以前ラテン系の本を読んでいたら

7susは7/4の意味

という説明があったのだ
つまり、susとあったら4thを下に転回すればよいわけだ

念のため典拠を明示しておこうか



このp.27にこうある
ブラジリアン・ミュージックの出版界では、コード・シンボル7Mは、maj7(△)。7/4コードは7susと記します。

ところが、これでも問題は全く解決しない

Aから上行で完全4度に当たる音は、Dなのだ
7/4を7susとする流儀で9/4を9susとするなら
4thがベースってことになる
Am9susだとベースはDになるほずだ
ところが

Am9sus
Am9sus/D

と二つ並べられると否応なくベース音は
前者はA、後者はDと捉えるしかないのだ

このため、わざわざ

Am9sus/D

と記されているからには
Am9susとは別物と理解せざるを得ず
少なくとも"Pools"の譜面ではブラジル音楽とは
別な流儀でコード・シンボルを使っていると
解釈せざるを得ないことになる

更に、Am9susの左手向けの行には
ご丁寧にもAが記されており、同様に
Am9sus/DにはDが記されているのだからなおさら

恐らく最も単純な解釈は

susがあったら4度も足す

というものなんだろうなぁ……


そんなわけで
なかなかいい感じに混乱しております
PR
COMMENT
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS secret
TRACKBACK
TB URL
マイクロアドBTパートナーでおこづかいゲット!
HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
Template by 小龍的徒話
JavaScript by Customize in Ninja Blog
忍者ブログ / [PR]