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GyaOのアニメ・チャンネルで配信中の『Air』、不覚にも泣いちゃいました(^^ゞ
なんと、これって元々はゲームなんだそうで。
ゲームのアニメ化って、概していかにもアニ・キャラ、アニ声ってものが多いですが、これは、理不尽さもひっくるめてかなりまじめに純文学路線を狙ったか???
なんと、これって元々はゲームなんだそうで。
ゲームのアニメ化って、概していかにもアニ・キャラ、アニ声ってものが多いですが、これは、理不尽さもひっくるめてかなりまじめに純文学路線を狙ったか???
今回このアニメを見ておいらも初めて知ったのですが、下敷きにあるのは八百比丘尼なる伝説というか、神話というか。元々は人魚の肉を食べて長寿となった娘の話のようなのですが、本作は、どうやらその娘がその後産んだ子供の辿った生涯に関する伝説をモチーフとして、その伝説をフィールドワークする不登校の女子高生が、その伝説に残された悲恋を辿るかのように生きるというのが、基本的な筋だ。他方で、ストーリー・テラー的な役割は、おそらくは原作がゲームなだけに、そういった女子高生の相手役に位置づけられる、謎の旅する少年だ。こういった複雑な設定ゆえに、つっこもうと思えばいくらでもつっこめる、訳の分からない設定がいくらでも見られるのだが、不思議なくらいそういった不自然さが全く気にならなかった。
まず、元ネタである神話自体がつっこみどころ満載であることに加えて、そういった神話のフィールドワークをしているとの設定が功を奏し、ある意味、そういった不合理に共感できなければ神話的世界観にのめり込めないという、強制的な枠組みがある。このため、「へぇ、そんな不合理な話があるのか」と斜に構え、バカにしている視聴者が、ストーリー・テラーの謎めいた設定に対しても、「また似たような訳の分からない設定があるのだろう」と、ついつい無批判に受け入れてしまうのだ。ここまで来ると完全に作者側の設定に視聴者は巻き込まれてしまい、細かいことはどうでも良くなってしまうのだ。加えて、主人公の少女がちょっと不思議ちゃんめいているのも、初めのうちは「まぁ、お話だからね」と流してしまうのだ。これが次なる罠で、実はここに不登校と、その原因に関する設定が絡んでくることで、これが実は説明としては不十分なのに、「一応、説明してるんだ」という気になって見てしまうのだな。
上のようなまとめは、決して本作をけなしているのでも避難しているのでもない。むしろ、作品として提示したい本筋を見せるために、しつらえる設定がどれだけ無茶苦茶だとしても、見せ方によっては筋に対して十分な〈心象のリアリティ〉を与えることができるという、見事な成功例だと思う。ここに失敗している作品になればなるほど、設定の不自然さが単なる違和感として残ってしまい、結局筋を追うことが苦痛になってしまうのだが、本作にはそういった不自然さが感じられなかった。
ゲームが原作だからといって、単なる美少女キャラと女性声優だけが見物の作品には終わっていないところに、制作サイドの矜持というか、こだわりが感じられた。それなりに構えてみた方がよいと思う。無防備だと、結構驚くかもしれない。
まず、元ネタである神話自体がつっこみどころ満載であることに加えて、そういった神話のフィールドワークをしているとの設定が功を奏し、ある意味、そういった不合理に共感できなければ神話的世界観にのめり込めないという、強制的な枠組みがある。このため、「へぇ、そんな不合理な話があるのか」と斜に構え、バカにしている視聴者が、ストーリー・テラーの謎めいた設定に対しても、「また似たような訳の分からない設定があるのだろう」と、ついつい無批判に受け入れてしまうのだ。ここまで来ると完全に作者側の設定に視聴者は巻き込まれてしまい、細かいことはどうでも良くなってしまうのだ。加えて、主人公の少女がちょっと不思議ちゃんめいているのも、初めのうちは「まぁ、お話だからね」と流してしまうのだ。これが次なる罠で、実はここに不登校と、その原因に関する設定が絡んでくることで、これが実は説明としては不十分なのに、「一応、説明してるんだ」という気になって見てしまうのだな。
上のようなまとめは、決して本作をけなしているのでも避難しているのでもない。むしろ、作品として提示したい本筋を見せるために、しつらえる設定がどれだけ無茶苦茶だとしても、見せ方によっては筋に対して十分な〈心象のリアリティ〉を与えることができるという、見事な成功例だと思う。ここに失敗している作品になればなるほど、設定の不自然さが単なる違和感として残ってしまい、結局筋を追うことが苦痛になってしまうのだが、本作にはそういった不自然さが感じられなかった。
ゲームが原作だからといって、単なる美少女キャラと女性声優だけが見物の作品には終わっていないところに、制作サイドの矜持というか、こだわりが感じられた。それなりに構えてみた方がよいと思う。無防備だと、結構驚くかもしれない。
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COMMENT
HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
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