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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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オイラは複数のブログをやってるんですが、ここのブログは露骨にアフィリエイト目的に特化するつもりでした。ところが、いまいちここでは記事を書きません。オイラの性格には、アフィリエイトが合わないのかもしれません。

それでもGyaOが、サイト誘導というか、アフィリエイトで「GyaOクリック」をやっていたうちはここでも色々書いたんですけど、GyaOがこのプログラムを辞めちゃったからねぇ……

そんなわけで、ここのブログ、どうしよう? と思っていたのですが、広い意味で楽理に関わるようなことを、素人がヒーヒー言いながら好き勝手書くのに、こちらを使うことにしました。取り敢えず、こちらをネタに使うこととします。



その昔VHSで出ていたAllan Holdsworthの教則ビデオですね。今ではこういうDVDになっていて、いわゆるDVDとして再生できるだけではなく、VHSに付録したブックレットのPDFデータ、本編をiPod向けにしたデータも入っています。

さて、この教則には副読本として、こちらも用意されています。



では、なぜこのニンジャ・ブログでこういうネタを扱うことにしたのか? メインで使っているブログに表を使ったところ、禁止タグのエラーが出てしまったんですよ。こちらでは、標準機能としてはサポートされていないにしても(テーブルはサポートされてるんですけど、表の罫線が見づらくなるんですよね)、表を使ってもエラーが出ずに使えます。


という訳で、さっそく中身に。

このブログでは、"Just for the Curious"を読んでいきます。もちろん、適宜DVDも参照します。ブログはオイラなりの読書ノートとして書いていこうと思います。

今回扱うのは、「本書」の前書き(Forword)と序文(Introduction)です。

ちなみに、前書きと序文がどう違うのか? という問題があるのですが、元の英語であるForewordとIntroductionの違いも、あまりはっき りしないんですよね。何となく語源と使われ方から察するに、fore-は接頭辞で「前に」といった意味合いだろうし語幹のwordは言葉なので、「本文に 『先立つ』言葉、書き込み」とでもなるでしょうか? また、introductionは略して「イントロ」なんてカタカナで使う訳ですが、曲のイントロ は、当然曲の一部ですから、本で言えば既に「本文の一部で、導入部分に相当」ってことになるんでしょうね。実際、この本でもForewordの後に Introductionが来ています。

その上でクレジットも合わせて確認すると、こんなことが分かります。

  • ホールズワースが著者
  • アーロン・スタングが編集のうえ加筆

その上で、Forewordをホールズワースが、スタングがIntroductionを書いています。上で見たように、本文の一部と言えるのは Introductionなのですから、それを書いたのがスタングである以上、ホールズワースが著者といっても、実質的な著者はスタングと言った方が良いのではないか? という気がします。実際、スタングがホールズワースの原稿やメモを理解した上で、編集しただけではなく、加筆・補足してまとめていますし、実際、本文には「アランは通常こんな風に考える」なんて言い回しが随所に出てきますので、スタングが伝聞っぽく書いているのが分かります。


そんな訳ですが、強調しすぎてしすぎることがないであろう、ホールズワースの発想について、Forewordから確認しておきましょう。Foreword自体は、ホールズワース自身が書いています。



スケールには名前もモードもない

一般には、例えば「Cメジャー・スケール」と言えば、

  • トニックがC
  • 配列(種類)がメジャーのスケール

ですし、このスケールの他のスケール・ノートにトーナル・センターを移せば、そういったモードになる、と考えられていると思います。ですが、ホールズワースはトニックと 配列に注目してスケールに名前をつけたりはしないし、そのスケールのトーナル・センターを移して(つまり、スケールを並べ替えて)モードとして捉えたりも しない、という訳です。


スケールにシンボルを与えているのは、どんなスケールにも始まりや終わりはないと捉えているからだ

これはちょっと分かりにくい言い回しなのですが、上で確認したように、一般的に用いられるスケールの名前は、トニックと配列で確定されます。対して、ホールズワースは名前やモードを付けない訳ですから、名前の「とっかかり」となる、一般にトニックやトーナル・センターとして意識される音を、スケールの「始 まりや終わり」だとは捉えないわけです。

すると、オクターブの違いを無視してピッチクラスで考えれば、スケールの中身は「単なる音の集まり、集合」と言う ことになり、よってスケールの違いは集合を構成する要素の違いによって区別されることになります。ただ、そのような形でスケールの違いがある以上は、区別する手段は必要になります。そこで、「シンボル」を与えるわけです。

ただし、それは、トニックないしトーナルセンターや、配列に基づく名前ではありません。なにしろ、ホールズワースはスケールに「始まりや終わり」を認めないんですからね。スケールに「シンボル」が与えられている〈理由〉が、「スケールに始まりも終わりもない」ことであるとは、どういうことなのか? 初めはピンと来ないと思うんですけど、こんな具合に捉えれば理解できるかと思います。もちろん、別な解釈もあるかも知れませんけどね。


本書で用いたスケールの名前は、シンボルに最も近いものだ

これについては、スタングの説明を見ましょう。ちなみに、シンボル自体については、DVDを見れば確認できます。



というわけで、Introductionは飛ばします(大したことは書かれてません。ホールズワースへの賛辞とギターを捉える新しい視座が欲しければ本書が最適って話だけです)。

第1部はScales for Improvisingと題されていて、文字通りインプロヴァイズする上でのスケールってことになります。上で確認したように、ホールズワースがスケールをどのように捉えているかを踏まえておきましょう。その上で、ホールズワース自身はスケールに「シンボル」を与えているものの、本書では、そのシンボルに最も近い名前を使っているということについて、その内実を確認します。スタングは次のように説明してします。


スケールの名前は、スケールが含意するコード・フォームとコード・ノートによる。

さて、これはどういうことなのでしょう?

さしあたり、スケールとコードには何らかの関係があって、その関係に基づいて、スケールの名前に、コードの名前を使う、という感じなんでしょうね。教則DVDで ホールズワース自身述べていましたが、コードはスケールの一部なので、どのコードがどのスケールから取り出されるか? という問題が極めて重要となります。

ただ、一般にはどうなんでしょう? むしろ、ある調号で書かれている譜面に記されたコード・ネームから、使えるコード・スケールを確定する、という形で、 コードからスケールのあたりを付けるのでは?? なので、調号という手がかりがなければ、取り出しうるスケールは一意に確定できませんし、あるいは調号と 照らして「外れている」スケールも、使ってみたらカッコイイ、なんてことがあるかと思います。

簡単な例を挙げると、調号(Key)の手がかりがなければCM7で使えるコード・スケールは、チラと考えただけでも、C Ion.でもC Lyd.でもいけそうです。

ところが、教則DVDでのホールズワースの発言やスタングの書き方からすると、むしろ

  • コードはスケールの一部

なんだから、コードからコード・スケールは一意に確定できる、とでも考えているのでしょうか?? だからこそ、スケールの名前にコードを使う??


というわけで、教則DVDでは10、本書では15のスケールが紹介されているのですが、次回からこれらを具体的に見ていきましょうか。

今回は表を使いませんでしたが、次回からは具体的なスケールやコードを確認するために、表を使います。
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HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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