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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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現在読んでいるのはこの本です。



前回からの「途中までやってあります、終わりまで続けて書いてください。」という練習問題を続けます。
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現在読んでいるのはこの本です。



これまでやってきた内容について、オイラが漠然と抱いている疑問点を示してみたいと思います。なにしろ「漠然」としているので、言葉で的確に示すことが出来るかどうか、ちょいと心配ですが(^◇^;)

冒頭p.8「和音」において、あるメロディと3度(あるいは転回音程の6度)となる音を加えて「二部合唱」にしたり、その二声いずれかから見て3度ないし6度となる音を加えて「三部合唱」にする例が示されることで、どうやらクラシック的には(少なくとも小学校で教えられるような音楽のレベルでは)
  • メロディがまずあり、それとハモらせた結果、先に曲全体の和声ができあがる
  • できあがった和声の、ある時点・箇所に注目し、そこに重なっている音のまとまりを和音として捉える・取り出す
ように思えるのです。ところが、一般に「和声」とは「和音の連なり、あるいは繋げ方」とされていますし、p.8でも最初に和音の説明をしている訳です。

このため、まぁ、鶏と卵のような些末な話と言われてしまえばそれまでなのですが、和音・コードが先か、和声・ハーモニーが先か? と言う点について、かなり曖昧にぼかして処理している、という印象を受ける訳です。

なぜこんな事が疑問なのかというと、根音とバス(低音)をどう定義するのかが、現時点で全く予想が付かないからです。

上で述べたように、あるメロディの各音と、3度ないし6度でハモる音を書き加えると言うことは、ラインに対してラインを重ねる事になります。こうしてできあがった2声のいずれかと、やはり3度ないし6度でハモるラインを作って重ね……なんて作業を繰り返し、3声ないし4声のラインが重なったものができあがるというのであれば、そうしてできあがった響きのある時点での音のまとまりについて、どの音が根音・ルートなのか? これは、今のところ
  • 和音は3度堆積でできあがる
との考え方に基づき、重なっている音をこの3度堆積に適うように並べた変えた際、最も低い音として位置づけ可能なものを、さしあたり根音と見なすことになるんだろうと思います。対して、転回の問題などもあるので、実際に成されているヴォイシングにおける実際の最低音をバス(低音)と位置づけるんでしょうから、バスと根音は異なる概念、と言うことになります。

他方、3度ないし6度を重ねる規則で更に音を下に重ねれば、3度堆積に適う形で音が追加されるので、新たな根音が示されることになるでしょう。『和声学入門』では「和音記号」と呼ばれるローマ数字って、それこそルートに基づいて与えられるんだから、「更に音を重ねてルートが変わったので和音記号も変わります」ってことでコロコロ変わってしまうと、「そのⅠの所」みたいな形で言われていたところが、「ルートが変わったのでⅥに変わります」的に、混乱することにならないか?? という気がする訳です。

そういう意味では、なんかシンプルな規則が提示されて、練習問題をこなすことで、何となく分かったような気にさせられているものの、実は説明抜きで馴染まされることでなし崩しになっているだけのような気がして、どうもすっきりしないんですよね。

しかも、いつの間にかメロディはどこかに行っちゃって、単純な和音が並べられているだけのような譜例で練習問題が提示されるし。

……って、オイラの言ってること、ちゃんと伝わるかなぁ? 結局は、3度堆積に適えば根音はどこまでも掘り下げることが可能になってしまうものになるので、そんなもん、なんの有り難みがあるのか分からん! と言うことになる訳です。変な話、Cメジャー・トライアドの箇所で、3度堆積に適うAを下に追加すると、ルートはCからAに変わるし、更に同じようにFを加えればそれが新たなルートになるし……。ルートって、その程度のものなの?? ところが、それこそBm7(b5)は、実はルートがGだ、なんて話もあるようなんだし、クラシック的な日本語だと「根音進行」って言うのかな? ポピュラーだと「ルート・モーション」となるんだろうけど、どちらにしても、ルートって相当大事な音であって、3度堆積に沿ってどんどん変えられるような軽いものじゃないような??

そういったことが、練習問題でごまかされて、結局説明抜きのなし崩しで〈洗脳〉されてる気分になってくるんですよね。これがそれこそ小学生とかの子供向け音楽〈教育〉としてなされてるのだとすれば、ちょいと怖いぞ!

というわけで、とりあえず答えは出せるけど、分かった気が全くしない、イヤーな感覚がつきまとっているんですが、とりあえず先に進んでみます。
現在読んでいるのはこの本です。



またちょいと間が空いてしまいました。

前回はp.17からの練習問題を解いています。

前回確認出来た注意点は、

「平行8度」の禁則と言っても、15度もNGだったので、恐らく何オクターブ離れていてもダメなのでは?

というものでした。こちらについては『和声学入門』に明示的な説明はありませんでしたので、ホントかどうかは分かりません。ただ、少なくとも練習問題においては15度も平行8度に該当するとしてはいました。

ここから類推すると、「平行5度」も、12度や、数オクターブ離れたものもNGとなるのではないか? と思われます。

p.17の練習問題は、まだ半分残っていますので、今回処理してしまいましょう。
現在読んでいるのはこの本です。



またちょいと間が空いてしまいました。しかも、こちらのキーボード誤入力が原因で書きかけの記事の内容が失われてしまい(^◇^;) 気を取り直して書き直しております。

忍者ツールズのブログに、書きかけ保存の機能が欲しいなぁ……

ともかく。小学5、6年以上向けの『和声学入門』なので色んな限定の元話は進んでいますが、前回までで四声の連結に関する規則と譜例は確認しました。今回は練習問題となります。

が、間が空いたので、オイラ自身の必要と言うことで(^◇^;) これまでの復習を。

まず、話の単純化ってこともあって、譜例は全てC maj.を前提にしています。また、「四声」と言ってもトライアドの一部重複であって、「七の和音」ではありません。トライアドの重複・省略については
  • 重複させるならルートがベスト、5thが次善策
  • 3rdは重複も省略も禁則
  • 省略なら5th
という規則がありました(ただし、重複については現時点ではメジャー・トライアドにのみ当てはまる規則)。

ですから、前回までで確認した四声の連結は、ルートを重複させたもの同士、あるいは5thを重複させたもの同士の連結だった訳です。

その上で、連結の規則は次のようなものでした。
  1. お互いの和音に共通音があったら同じ位置で結ぶ。
  2. その他の音はなるべく近くへ、歌いやすいように流れるように進める。
  3. 共通音の無い(Ⅳ-Ⅴ)場合は、ベース音と上の賛成が反対の方向へ進む。
  4. 三音の重複や省略はしないようにする。
  5. 平行八度、五度ができないようにする。
ところが、前回確認した最後の譜例は、この規則1.にまさに抵触するものでした。もう一度譜例を掲げておきましょう。

3d504503.jpgこの譜例の最後の2小節が問題の譜例なのですが、すみません、今気づいたんですが、最後の小節にローマ数字の「Ⅰ」を書き漏らしています(^◇^;)

ともかく、規則破りの譜例はこの最後の2小節、Ⅴ→Ⅰの連結です。

先にも述べたように、この譜例は5thが重複された四声の連結で、C maj.を前提としていますので、各コード・ノートは以下のようになるはずです。

Ⅴ: G B D D
Ⅰ: C E G G

ところが、ご覧のように、譜例のⅠのコード・ノートはこうなっています。

Ⅰ: C C C E

つまり、
  • 譜例の条件となる5th重複自体が満たされていない
  • 規則1.に反し、コモン・ノートのGが連結されていない
わけです。

これについて、前回もなぜこうなったのか一応考察したのですが、復習も兼ねて、改めて考えてみます。

まず、出だしとなるⅤを、条件に合わせて5thを重複された場合、重複されるのはDであって、ルートのGではありません。また、現時点ではバスはルートに一致させて考えています。ですから、ルートにGを据えた場合、もうGを使うことが出来ません。重複できるのはDだけです。

ところが、行き先に当たるⅠにおけるGは5thであり、当然ルートではありませんから、Ⅴのバスの位置にあるGに合わせて連結させるには、転回させてベースにするしかないでしょう。あいにく、現時点ではまだ転回形を扱っていないので、この方法は使えません。このためコモン・ノートのGを連結できないことになるわけです。

他方、出だしのⅤから各声部をなめらかに繋ぐ為に、ソプラノ、アルトの上声部は順次上行となりました。これとの対比の意味もあって、テノール、バスは、順次ではないにしても下行となりました。こうして繋ぎやすい音に連結したところ、結局ⅠからはGが省略される結果となったのです。幸い、省略するなら5thという規則には合致していますしね。

それにしても……そもそも譜例の条件である5th重複を満たしていない上に、連結の規則に反した例が出されたにもかかわらず、一言も説明がないってのは、小学5、6年以上向けの本としては、いくら何でも不親切じゃないかなぁ??

ともかく、続きを見ていきます。今回は練習問題です。
随分間が空きましたが、更新再開です。ラップトップは無事修理から戻ってきました。他方、厳密には仕事ではないのですが、それでも仕事と言えば仕事と言えそうな話で当分バタバタしそうな気配でして(^◇^;) 定期的に更新していけるかどうかはちょいとはっきりしません(T.T) それでも、オイラ自身には続けていく意志はあります。

現在読んでいるのはこの本です。



ここしばらく更新が滞っている間、しばらくぶりに読み返していた本があります。



数年前に買って読んだときは、「です・ます調」の文体の見てくれに反して内容が高度で、マトモに理解出来なかったのですが、今読み返すとそれなりに理解出来るだけではなく、変な話、階名で指定できる音階や旋法は、プラトン的な意味でのイデアとしての音階そのもの、旋法そのものと言えそうだ、と言う気がしてきております。

その上で、今扱っている和声に関わる話として非常に重要なのではないか? と思しき記述もあるのです。メジャー・スケールやマイナー・スケールから取り出される、トライアドのダイアトニック・コードの下にローマ数字や機能を示すT、S、Dと言った記号を記した譜例があるのですが、これについてこんな説明をしているのです。

 ついでながら、各三和音の下に記したローマ数字を見てください。これは、長音階と短音階の別を越えて音階の何番目の音を根音とした和音であるかを示そうとする和音記号です。なお、Ⅰはとくに〈主和音〉(たとえば英語ではtonic)、Ⅳは〈下属和音〉(subdominant)、Ⅴは〈属和音〉(dominant)といいます。そしてさらにいえばローマ数字の和音記号で足りるとする〈音度理論 Stufentheorie〉の立場に加えて、Ⅰ、Ⅳ、Ⅴではなくて、その機能的意味こそが大切であると考えて、Ⅰの代わりにT(前述したtonicの頭文字)、Ⅳの代わりにS、Ⅴの代わりにDという〈機能記号 Funktions-bezeichung〉を用いる〈機能理論 Funktions-theorie〉の立場もあるのですが、本書では今後、その両方を適宜使いわけていくことにしたいと思います。(p.124)

少なくともポピュラーでは(あるいは現在読んでいる『和声学入門』でも)、「音度理論」と「機能理論」を区別した上で統合するような説明って、為されないと思います。それこそクラシック的にはごちゃ混ぜにした上で「和声学」とか「和声論」と言うんでしょうし、ポピュラーでもやはりごちゃ混ぜにして「コード理論」と言うだけです。ですが、上の記述から察するに、音度理論と機能理論(恐らくラモー由来の機能和声論と同義と思われるが、ラモーはフランス人じゃなかったっけ? 上の横文字、ドイツ語だよなぁ?)は異なる理論的立場であって、それを今日的には(それこそ音楽理論の歴史を問題にするのでもない限り、作編曲や演奏といった〈実用〉の為であれば)統合して扱う、と言うことになるんだと思います。

ポピュラー的な「代理コード」という考え方(クラシックにも似たような考えってあるのかな?)は、機能和声的な考えを踏まえなければ不可能と思われます。つまり、あるコードが別なコードの代理として使えるのは、「機能」が同じだからだ、と言う形で機能に訴えることになると思われます。

他方、元々別な考え方なのであれば「ローマ数字の和音記号で足りるとする〈音度理論 Stufentheorie〉」という言い回しから察するに、音度理論には代理コードのような考え方自体が恐らくはないものと思われます。ポピュラーではナッシュヴィル・ナンバリング・システムが使われるので、音度がマイナーとなる場合はローマ数字にフラットを併記します。このような表記の違いは、ポピュラーには純粋な音度理論は引き継がれていないことを示すのかもしれませんから、根がポピュラーのオイラには音度理論の内実は想像できません。また、今日両者が区別されていないのは、少なくとも〈実用〉上区別の必要がないと言うより、むしろ区別できないほど統合されることで、〈実用〉に耐える理論となっているのかもしれません。

それでも、これらを漠然と区別せずに捉えるよりは、区別しておく方が、やはりよいと思います。少なくともある説明が、コードに対する考え方として、機能的か、音度的か、どちらの発想がより濃く反映されているか? を確認しておくのは、それなりに意味があるのではないか? それこそ漠然とした予感のようなものでしかありませんが、そんな気がします。

とはいっても、オイラの知識はまだこんなヤヤコシイ話をするには不足です。ともかく、『和声学入門』の続きを見ていきましょう。

ざっとおさらいしておきます。
  • 「四声」といっても、トライアドの1音重複であって、「七の和音」ではない
  • 現時点では「ベース音は、その和音の根音を用い、大きく離れたところへ進んでよい。」とされており、転回形や分数コードはまだ想定されていない。
  • 連結の規則は以下の通り
  1. お互いの和音に共通音があったら同じ位置で結ぶ。
  2. その他の音はなるべく近くへ、歌いやすいように流れるように進める。
  3. 共通音の無い(Ⅳ-Ⅴ)場合は、ベース音と上の賛成が反対の方向へ進む。
  4. 三音の重複や省略はしないようにする。
  5. 平行八度、五度ができないようにする。
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HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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