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楽理一般がメイン、一応。とはいえ書いているヤツは素人ですので、誤解・勘違い・間違いも多いかと思います。色々教えてください!
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こちらのノートです。

不明な点もありましたが、前回までで、Gメジャー・スケールからコードを取り出すことを例として、ホールズワース的な発想ではどのようにコードを構成するのかを確認しました。

ですが、どうもオイラは根本的な勘違いをしていたようです。

まだメジャー・スケールからコードを構成する例しか確認していませんが、とりあえずここまでの話を踏まえて、ホールズワースはリードシートを見てコード・ソロをプレイする方法について取り上げます(p.19)。この記述をみて、オイラがとんでもない勘違いをしていた可能性に思い当たりました。結構重要な話ですので、原文を引用しておきます。

As already mentioned, the notes of any popular song are scale notes and 'altered' scale notes, including 'passing nots', belonging to the keys indicated by the chord symbols given for the harmonic accompaniment.

belonging以下の記述が非常に重要です。念のため、訳しておきます。

既に述べたように、ポピュラーの曲は何であれ、その楽音はスケール・ノート及びその「変化音」である。これには「経過音」も含まれるが、和声伴奏のために与えられるコード・シンボルによって示されるキーに属している。

訳だと分かりづらいのですが、the keys indicated by the chord symbolsという言い回しがすこぶる重要です。

一般にkeyとはスケールのことです。

東川清一の説明に感銘を受けているオイラとしては、Keyとは「階名のドに該当する音名」と言いたいのですが、一般には平行調も区別したスケールを指します。ですから、調号に変化記号が一切ない場合は、オイラ個人は東川清一に倣ってKey Cと言いたい所ですが、一般には(更に譜面を調べて判定しなければならないのですが)、KeyはCメジャーないしAマイナーのいずれかです。

ともかく、一般にはkeyと言えばそういうものです。東川清一に倣ったKey Cという言い方であれば調号key signatureから、より一般的なKey of C maj.ないしKey of A min.との言い方であれば、調号を手掛かりに、最終的には譜面の分析から、確定されるものです。

ところが、ホールズワースはthe keys indicated by the chord symbolsと言っているのです! コード・シンボル(日本ではカタカナ語でコード・ネームと言いますが)がキー(複数形)を示す、と言うわけです。

機能和声に基づいた楽曲であれば、転調しない限りは一つのキーから構成しうる7種類のダイアトニック・コード(分析の際はローマ数字で区別されます)のいずれかが使われ、そのどれが使われているにしても、要はそのキーの一発ものとして処理可能です。

ところが、ホールズワースのthe keys indicated by the chord symbolsとの言い方から判断するに、ホールズワースが言うkeyとは、調号や調性によって規定されるものなのではなく、コード・ネームによって示されるものなのです。

ホールズワースが、スケールからコードを構成するに当たって、どれも要はGメジャーながら、リーディング・ノートの違いによって構成したコードが、一般的なコード・ネームで言うならむしろ別な名称の方が通りがよいにもかかわらず、あえてGにリーディング・ノートのインターバルを添えた名称を使ったのは、ルートがG、かつリーディング・ノート(奏でられるべきメロディ)がどうなっているか? を重視したためではないか? と思われます。

ともかく、ホールズワースが言うキーは、一般的な意味でのキーではないか、あるいは、ホールズワース的には、コード・チェンジの度にキーが替わる、すなわち転調すると考え、その都度コード・ネームによってキーが示されている、と考える必要があると思います。

これを踏まえて、p.19のホールズワースの記述を、以下、レジュメ風に追っていきます。
  • メロディをコード・スタイルで(メロディをコード共々)プレイする上で必要な準備は、メロディをリーディング・ノートとしてプレイするためのポジション(どの弦のどのフレットか?)を一通り調べること。
  • このためのポジションは、1弦から3弦までの範囲で確定する。
  • これを踏まえて、4小節ずつコードを確認する。
  • メロディの音名を、コードが示すキーのスケール・ノートに位置づける。
  • この作業を、メジャー・コードだけではなく、マイナー・コード、ドミナント・コード、ディミニッシュ・コードについても行う(それらのスケールからコードを構成する方法も、メジャーからのコード構成法に準じる)
メロディをリーディング・ノートとして意識してコードを組み立てるこのような方法は、一般的なコード・チェンジを追う方法よりも便利だと、ホールズワースは言います。耳や良い和声への本能(instinct for good harmony)によって、最終的なコード・ソロは確定されるとします。
これは、一般的なリード・シートを見て、どのようにコード・ソロをプレイするか? の方法として述べられていることで、キーとリーディング・ノートが確定していても、具体的なコード・フォームは色々考えられたことから、そういった多様なフォームのどれを選択するかは、まさに耳と良い和声への本能で確定することになり、「正解」を一意に限定するものではありません。また、上のような方法は、大雑把な指針であって、具体的にどうすればいいのかについては、まだまだピンと来ないかと思います。順を追って確認していきましょう。


今回はここまで。
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男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。

……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!


◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2

※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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