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当初はドミナント・コード向けのスケールの話に戻るつもりでいたのですが、ドミナント・コード向けスケールの話で厄介なのは
他方、長短両スケールに見られるハーモニックとメロディックの変種は、いわゆる近親調では説明が付きません。他方、これら変種は、本来のスケールから離脱し、逆なスケールに近づくように思われます。すなわち、ハーモニック・マイナー・スケールやメロディック・マイナー・スケールは、そもそもマイナー・スケールですが、長短が逆のメジャー・スケールに近づきます。そして、とうとう逆のスケールに辿り着くということが、同主音階への「転調」、あるいは同主音階からの「借用」と言えるかもしれません。
そこで、ドミナント・キーやサブドミナント・キーからの借用、変種の利用、同主音階からの借用、これら3つの現象は、最終的には同主音階への転調に繋がる漸近的な変化として捉えることが出来るかもしれません。
すると、ドミナント・コード向けのコードとして様々なテンション・ノートを盛り込むことが出来、そのようなテンション・ノートを盛り込んだコード・スケールとして、キー固有音には含まれない音を取り込むことが出来ること、その結果アウト感が出せること、こうしたことは、漸近的な同主音階への移行と関わりがあるかもしれません。
そこで、ドミナント・コード向けコード・スケールの話に戻る前に、改めて漸近的な同主音階への移行と、いわゆる近親調との関係を、整理し直しておこうと思います。
- スケールに属さない音(コードで捉えるとテンションに相当)がどこからやってくるのか?
- キー固有音と変化音
- 変化音がいわゆる近親調からの借用として理解可能かどうか?
他方、長短両スケールに見られるハーモニックとメロディックの変種は、いわゆる近親調では説明が付きません。他方、これら変種は、本来のスケールから離脱し、逆なスケールに近づくように思われます。すなわち、ハーモニック・マイナー・スケールやメロディック・マイナー・スケールは、そもそもマイナー・スケールですが、長短が逆のメジャー・スケールに近づきます。そして、とうとう逆のスケールに辿り着くということが、同主音階への「転調」、あるいは同主音階からの「借用」と言えるかもしれません。
そこで、ドミナント・キーやサブドミナント・キーからの借用、変種の利用、同主音階からの借用、これら3つの現象は、最終的には同主音階への転調に繋がる漸近的な変化として捉えることが出来るかもしれません。
すると、ドミナント・コード向けのコードとして様々なテンション・ノートを盛り込むことが出来、そのようなテンション・ノートを盛り込んだコード・スケールとして、キー固有音には含まれない音を取り込むことが出来ること、その結果アウト感が出せること、こうしたことは、漸近的な同主音階への移行と関わりがあるかもしれません。
そこで、ドミナント・コード向けコード・スケールの話に戻る前に、改めて漸近的な同主音階への移行と、いわゆる近親調との関係を、整理し直しておこうと思います。
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前回は、トニック、ドミナント、サブドミナントといった用語を、キーを区別するために用いるキーノート(階名のドに相当する音名)に関する概念として捉え返しました。こうすることで、元のキーから取り出せるメジャー・スケールのドミナント・スケールと、元のキーから取り出せるマイナー・スケールのドミナント・スケールを区別することなく、元のスケールに対するドミナント・キーと捉えることが可能になりました。サブドミナントについても同様です。すると、ドミナント・キーからはファ#を、サブドミナント・キーからはシbを借用出来ることが確認できました。また、同主音階をキー(調)の次元で捉え返すことで、同主音階から借用されうる音を、元のキーから階名で見たらどうなるか? と言うことも確認しました。元のキーから見たf# d# s#は同主長音階から、tb mb lbは同主短音階から借用されるのでした。
もちろん、借用ではなく明確な転調もあり得ますから、次のように整理しましょう。
もちろん、借用ではなく明確な転調もあり得ますから、次のように整理しましょう。
- 元のキーに対するドミナント・キーを得るには、元のキーのファにシャーをプ付ける。
- 元のキーに対するサブドミナント・キーを得るには、元のキーのシにフラットを付ける。
- 元のキーのラをトニックとする同主長音階を得るには、元のキーのファ ド ソにシャープを付ける。
- 元のキーのドをトニックとする同主短音階を得るには、元のキーのシ ミ ラにフラットを付ける。
前回確認したポイントを振り返っておきます。まず、「近親調」とされる日本語の用語については、
その結果、英語におけるkeyは日本語における「調」同様、「ダイアトニックな音の集合」と「ダイアトニック・スケール」との両方を指すという混乱を示していました。もちろん、そもそも日常的に頻用される単語は、それだけ多義的になるのはむしろ当然なのですが、楽理、すなわち音楽「理論」と言うからには、概念の区別と相互関係を整理することが必要なはずです。理論に用いられる各種概念の定義が曖昧では、そのような理論によって述べられることも曖昧になってしまうからです。そこで、ここではキーとスケールを飽くまで区別するという立場をとり、その立場から英語における用語を捉え返したわけです。キーについてはこちらを参照してください。
まず、スケールに関するものとしては、以下の2つを確認しました。
また、キーに関わるものとしては、色々混乱がありました。日本語で近親調もしくは関係調とされる概念に相当する英語はrelated keyであるとされているのですが、どうやら英語にそのような概念はなく、closely related keyという概念ならある、ということのようでした。副詞が付くかどうかの違いでしかありませんが、その副詞をわざわざ付けている以上は、何か意味があるのでしょう。ともかく、次のような概念でした。
これは、日本語ではやはりスケールについて言われることです。つまり、Cメジャー・スケールのドミナント・スケールはGメジャー・スケール、サブドミナント・スケールはFメジャー・スケール、と言われます。ですが、これらをキーの問題として考えた場合、平行音階を包含できるので、スケールに限定する必要がなくなります。つまり、Key C(C maj./A min.)のドミナント・キーはKey G(G maj./E min.)、サブドミナント・キーはKey F(F maj./D min.)と扱えるわけです。この場合、トニック、ドミナント、サブドミナントという概念は、キーを区別するために使われるキーノート(階名のドに相当する音名)のインターバルに関わるものとして、定義が拡張されます。このように捉え返すメリットは、平行音階の間を行き来するとは最初から考えず、同じキーに留まっていると見なしてしまえることです。実際にプレイするときは、楽器の奏法におけるフィンガリング・パターンとスケールは密接に関わるため、スケールは区別しなければならないのですが、五線譜に曲を書いたり、楽曲を分析する上では、スケールよりもキーが重要になる場合が多いので、スケールをキーに包摂してしまうのは十分メリットがあると思います。また、スケールよりもキーに重きを置けば、キーに整合的なモード全てに意識を拡大できることにもなるでしょうし。
ともかく、日本語における〈いわゆる近親調〉にはほかにも色々あるようなのですが、とりあえずこれらの相互関係を考えてみることで、他の〈いわゆる近親調〉を考える際の段取りを固めておきます。
- 別名「関係調」とする立場もあれば、近親調と関係調の間に何らかの包含関係を示す立場もある。
その結果、英語におけるkeyは日本語における「調」同様、「ダイアトニックな音の集合」と「ダイアトニック・スケール」との両方を指すという混乱を示していました。もちろん、そもそも日常的に頻用される単語は、それだけ多義的になるのはむしろ当然なのですが、楽理、すなわち音楽「理論」と言うからには、概念の区別と相互関係を整理することが必要なはずです。理論に用いられる各種概念の定義が曖昧では、そのような理論によって述べられることも曖昧になってしまうからです。そこで、ここではキーとスケールを飽くまで区別するという立場をとり、その立場から英語における用語を捉え返したわけです。キーについてはこちらを参照してください。
まず、スケールに関するものとしては、以下の2つを確認しました。
- relative scale: 同一のキーから取り出せする長短のスケールについて、一方は他方のrelative scaleという。
- parallel scale: トニックが等しい長短のスケールについて、一方は他方のparallel scaleという。
また、キーに関わるものとしては、色々混乱がありました。日本語で近親調もしくは関係調とされる概念に相当する英語はrelated keyであるとされているのですが、どうやら英語にそのような概念はなく、closely related keyという概念ならある、ということのようでした。副詞が付くかどうかの違いでしかありませんが、その副詞をわざわざ付けている以上は、何か意味があるのでしょう。ともかく、次のような概念でした。
- closely related key: 五度圏における両隣。
これは、日本語ではやはりスケールについて言われることです。つまり、Cメジャー・スケールのドミナント・スケールはGメジャー・スケール、サブドミナント・スケールはFメジャー・スケール、と言われます。ですが、これらをキーの問題として考えた場合、平行音階を包含できるので、スケールに限定する必要がなくなります。つまり、Key C(C maj./A min.)のドミナント・キーはKey G(G maj./E min.)、サブドミナント・キーはKey F(F maj./D min.)と扱えるわけです。この場合、トニック、ドミナント、サブドミナントという概念は、キーを区別するために使われるキーノート(階名のドに相当する音名)のインターバルに関わるものとして、定義が拡張されます。このように捉え返すメリットは、平行音階の間を行き来するとは最初から考えず、同じキーに留まっていると見なしてしまえることです。実際にプレイするときは、楽器の奏法におけるフィンガリング・パターンとスケールは密接に関わるため、スケールは区別しなければならないのですが、五線譜に曲を書いたり、楽曲を分析する上では、スケールよりもキーが重要になる場合が多いので、スケールをキーに包摂してしまうのは十分メリットがあると思います。また、スケールよりもキーに重きを置けば、キーに整合的なモード全てに意識を拡大できることにもなるでしょうし。
ともかく、日本語における〈いわゆる近親調〉にはほかにも色々あるようなのですが、とりあえずこれらの相互関係を考えてみることで、他の〈いわゆる近親調〉を考える際の段取りを固めておきます。
これがまた定義のはっきりしない用語なんですよね。
カワイの意美音では近親調を「関係調ともいう。」なんて説明しますが、ウィキペディアの関係調を見ると「関係調の中でも、次の6つの直接的な関係のある調を近親調(きんしんちょう)と呼ぶ。」とあります。「次の6つ」の中身がなんにせよ、この書き方だと関係調=近親調ではなくて、関係調の一部が近親調であり、近親調ではない関係調も存在することになります。
ポピュラー系の脈絡で考えるなら、いわゆる「音楽理論」とされているもののほとんどはバークリー系の出版物に由来するようですし、バークリー音楽院はアメリカの学校ですから、英語の用語を確認した方が早そうです。
このブログを書いているオイラは階名・移動ドを使って考えるので、英語での用語解説を階名で言い換えながら、確認することにします。
カワイの意美音では近親調を「関係調ともいう。」なんて説明しますが、ウィキペディアの関係調を見ると「関係調の中でも、次の6つの直接的な関係のある調を近親調(きんしんちょう)と呼ぶ。」とあります。「次の6つ」の中身がなんにせよ、この書き方だと関係調=近親調ではなくて、関係調の一部が近親調であり、近親調ではない関係調も存在することになります。
ポピュラー系の脈絡で考えるなら、いわゆる「音楽理論」とされているもののほとんどはバークリー系の出版物に由来するようですし、バークリー音楽院はアメリカの学校ですから、英語の用語を確認した方が早そうです。
このブログを書いているオイラは階名・移動ドを使って考えるので、英語での用語解説を階名で言い換えながら、確認することにします。
先日コンディミ・スケールの話をした際に、ドミナントはなぜドミナントと言うのか? についての私見を述べたのですが、ちょいと説明不足というか、分かりにくいですかね? 要は「テトラ・コード単位で比較するとドとソの区別が付かない」→「ソをファの全音上に位置づけることで、ようやくドはドたり得る」→「ドがドたる所以をソが支配している」という話でしかないんですが、「そもそもドとソではピッチが違うんだから区別が付くだろ?」なんて言う疑問も出されうるんですよね。
この辺りは、「ドレミは音名じゃなくて階名なんだ」ということを確認すればすんなり解決することなのですが、階名というか、移動ドに馴染んでいない人には、「階名だったらどうだと言うんだ??」とますます疑問に思えるだけかもしれません。
実は、前にやっていたバンドのギターさんも、頭では音名と階名、固定ドと移動ドの違いは分かったようなのですが、そういった前提の違いによって、そこから先の考え方がどう変わってくるのかは理解できなかったようなんですね。しかし、そのギターさんはオイラよりも年上だったので、まだまだ小中学校では音名と階名の区別はなされていたのでは? という気がするんですが、分からないものなんですかね? オイラは小中学校の音楽は大嫌いだったんですが、それでも音名と階名の区別は基本中の基本のせいか、当たり前過ぎて、チラと考えた程度ではむしろ説明のしようがない話にすら思えるんですよね。音名と階名の区別が分かるかどうかが年齢や世代に関係ないのだとすれば、地方によるんですかね? オイラは東北の田舎出身ですが、ギターさんは関東生まれのようでしたし。まぁいいや。
そんなわけで、どこまでまともな説明が出来るか分かりませんが、「ドミナントはなぜドミナントなのか?」にかんする私見を、改めて階名を使って説明してみたいと思います。
ただ、この階名の話をするには、むしろ近親調の話をした方がよいような気もするし……。近親調からの借用の話もしたしね。
ともかく、この辺りについてまだ考えがまとまっていませんが、ともかく説明したいと思います。
……なんて言ってますが、オイラは音楽の素人です。ちゃんと知識がある人に言わせれば「でたらめ言うな」と怒られるかもしれません(;^_^A アセアセ…
この辺りは、「ドレミは音名じゃなくて階名なんだ」ということを確認すればすんなり解決することなのですが、階名というか、移動ドに馴染んでいない人には、「階名だったらどうだと言うんだ??」とますます疑問に思えるだけかもしれません。
実は、前にやっていたバンドのギターさんも、頭では音名と階名、固定ドと移動ドの違いは分かったようなのですが、そういった前提の違いによって、そこから先の考え方がどう変わってくるのかは理解できなかったようなんですね。しかし、そのギターさんはオイラよりも年上だったので、まだまだ小中学校では音名と階名の区別はなされていたのでは? という気がするんですが、分からないものなんですかね? オイラは小中学校の音楽は大嫌いだったんですが、それでも音名と階名の区別は基本中の基本のせいか、当たり前過ぎて、チラと考えた程度ではむしろ説明のしようがない話にすら思えるんですよね。音名と階名の区別が分かるかどうかが年齢や世代に関係ないのだとすれば、地方によるんですかね? オイラは東北の田舎出身ですが、ギターさんは関東生まれのようでしたし。まぁいいや。
そんなわけで、どこまでまともな説明が出来るか分かりませんが、「ドミナントはなぜドミナントなのか?」にかんする私見を、改めて階名を使って説明してみたいと思います。
ただ、この階名の話をするには、むしろ近親調の話をした方がよいような気もするし……。近親調からの借用の話もしたしね。
ともかく、この辺りについてまだ考えがまとまっていませんが、ともかく説明したいと思います。
……なんて言ってますが、オイラは音楽の素人です。ちゃんと知識がある人に言わせれば「でたらめ言うな」と怒られるかもしれません(;^_^A アセアセ…
HN:
べぇす
性別:
男性
趣味:
音楽(素人レベル)
自己紹介:
一応趣味でベースを弾く。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
……けど、だれだっていいじゃん、オイラなんか!
◎音楽関係のプロフィール
・ベース歴: 15年以上
・譜面の読み書き: 不自由
・初見演奏: 無理
・利用譜面エディタ: Allegro 2007→Finale 2010
・利用DTMソフト: Music Creator 2
※楽理関係を扱ったことを書いていますが、上記のように音楽については素人です。書かれている内容を鵜呑みにされないよう、ご注意ください。
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