正直なところ、GyaOジョッキーなどのレギュラー番組が正月休みで更新されないので何気なく見ただけなのですが、なるほどおもしろいですね。韓国、というか、設定からすると当時の朝鮮半島は4カ国ぐらいに分裂していなかったっけ? 英語のKoreaは高麗かなにか由来だったと思うんだけど、違ったっけ?
ともかく、当時の社会構造がよく分からない上、その辺を補填するような解説がGyaOにはないので、細かい状況がよく分からないのですが、現時点で配信されている2話を見た限りでは、どうも筋はこんな具合らしい。
- 王には世継ぎを生ませるための奥方が複数いた。
- 奥方の一人が世継ぎを生んだようだが、その母親は子供や王室からは隔離された場所にいたらしい。
- 我が子見たさに隔離された母親が王室にちょくちょく顔を出していたようだが、それを国王は気に入らなかった。
- そこで、国王は世継ぎの生みの母を服毒で処刑するよう、官吏に命令。
- 一方、国王の正妻(??)を、食事に少量ずつ毒を盛ることで殺そうとする動きが厨房にあった。
- その毒を調理中に潜ませる動きを察した女官が上司に報告するも、逆に口封じに殺されかける。
- 世継ぎの生みの母に、国王の命令で毒を用意した官吏が、上の殺され書けた女官を偶然発見、救う。
- この二人はその後結婚、身分を偽り(当時はかなりの階級社会だったようだ)暮らすものの、生まれた娘が好奇心旺盛な上プライドが高かったため、色々問題を起こす。
- タイミング悪く、世継ぎが即位し、実母に関する秘密を知ることとなり、恨みを晴らすべく実母殺害に関わった人たちを問答無用で処罰し始める。
- 娘のわがままで身の上を暴露してしまった隠れ官吏は捉えられる(処刑された模様)。
- 元女官は娘を連れて逃亡、女官時代の友人を頼ろうとするものの、この動きを正妻暗殺をもくろんだ一派に知られ、殺されかける。
- 娘は元女官と身を潜めるが、元女官の命は救えず孤独の身に。母の遺書から両親の状況を把握、一応は本人の選択によるようだが、基本的には親の恨みを晴らすべく行動に出る。
って、合ってるかなぁ??
権力闘争に基づく怨恨話が基調のようなのだが、その脈絡となる権力構造がよく分からないので、勘違いしている可能性もあって、自信がない。
当時はどこの国も、権力者は一夫多妻だったようだが、新しい妻を迎えると前の妻が邪魔になって殺すってことがあったのかどうか。また、それこそハーレムに妻たちをまとめていたのなら分かるのだが、ドラマの冒頭を見た印象では、世継ぎを生んだ母はハーレムや王室からは隔離されていたようだし、処刑に当たっても素行の悪さが理由とされていたようだ。他方で、その素行の悪さが全く描かれていないため、導入部分に巧く入っていけなかったというのが正直なところ。
それでも我慢して見ていたら、調理場の場面が出てきて、料理人がすべからく女性というのがオイラが知る限りでの諸外国の例に反するため、興味が沸いて見続けたところ、なにやらきな臭い陰謀が見え隠れし始め、それがなかなかおもしろい。
あと、「破字」というのがおもしろい。女子高生? による携帯メールで主になされる文字の分割・結合みたいなもので、ある種の暗号に使われたようだ。
官吏は処刑の後、良心の呵責にさいなまれていたところ、道を踏み外して気絶・けがする。そこを助けた謎の老師が、その男の運命に3人の女性が関与すると告げる。その女性を示す漢字が、「破字」で表される。
1人目は「女今」で、処刑した世継ぎの実母を示す。
2人目は「女頁」で、「頁」は「頭」を意味するのだそうな。この官吏が偶然助けた女性、川に頭を付けていたのだそうで、後に妻となるこの女性を指していたことになる。
3人目は「女子」で、助けた女性との間に生まれた娘を指す。
いやぁ、おもしろいねぇ。オモシロいけど、まともな解説が欲しいなぁ。